カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致の是非を検討している道は23日、苫小牧市民会館で地域住民向けの説明会を開いた。鈴木直道知事が年内に判断することや苫小牧が優先候補地に位置付けられていることで関心が高まり、170人を超える市民が参加。質疑応答も約20人におよび、予定時間を1時間ほど延長した。道の担当者は「優先候補地の住民から期待と不安の具体的な声を聞けた。意見を整理した上でを判断したい」と話している。
説明会は今月から道内5カ所で開催。これまでは札幌会場の110人が最多で、173人が集まった苫小牧では市民の関心の高さを見せた。
道の概要説明後に行われた質疑応答では参加者の賛否が分かれた。誘致に賛成する市民からは「IRができると雇用が生まれる」「経済活性化するチャンスを逃さないで」などの意見が出たほか、IRによる税収増で「少子高齢化に伴う公共サービスの低下を防げる」との声が上がった。
これに対し、誘致に反対する市民からはギャンブル依存症や自然への影響を懸念する意見が相次ぎ、候補地がラムサール条約登録湿地のウトナイ湖上流に位置していることから「自然環境を損なってまで誘致してはいけない」との指摘もあった。
説明に当たった道観光局の槙信彦局長は「自然を損なう形で開発することは考えていない」と強調したが、具体策は示されなかった。
説明会終了後の取材で槙局長は「年内に鈴木知事や道議会が適切に判断できるよう、いただいた意見をしっかり整理したい」と話した。
道の説明に対し、参加者からは「税収のことなどもっと具体的な説明が欲しかった」「平日開催だと会社を休まないといけない」など、IRの詳しい情報や参加のしやすさを求める意見も挙がった。
















