台風19号で被災した岩手県宮古市で、苫小牧市の職員が給水支援などに当たっている。2014年5月に両市が締結した「災害時における相互援助に関する協定」に基づく初の災害派遣で、17日から29日まで延べ12人が現地入り。第1陣として派遣され、帰苫した4人が25日、市役所で取材に応じて活動を振り返った。
台風で断水被害に遭った宮古市が、苫小牧市に給水支援を要請。職員2~4人ずつを1班にし第5陣まで順次、送り出している。
第1陣は17~21日、給水支援をメインに情報収集を兼ねて、上下水道部の佐藤修さん(43)、朝倉智敬さん(38)、危機管理室の高坂聡さん(41)、佐藤幹大さん(33)の4人を派遣した。
4人が活動したのは宮古市重茂(おもえ)、田老など。大雨による土砂崩れなどで道路が寸断して水道管があちこちで露出し、断水した。苫小牧市は小回りが利く容量1・7トンの給水車を投入しており、4人は19、20の両日、活動した。宮古市街地で午前7時ごろに水を補給。各所を遠回りしながら1時間ほどかけ、現地にたどり着いて給水を開始した。
重茂は高齢者が多い地域で、住民の代表が複数世帯のポリタンクなどを、小型トラックで持ち込むケースもあったという。市職員らは水を入れたり、運んだり率先して動いた。苫小牧市から派遣されていることを知った地域住民からは「わざわざ来てくれてありがたい」などと、感謝の声も寄せられたという。
宮古市では1時間雨量が84・5ミリ、24時間最大雨量が393・5ミリといずれも過去最多を記録。市内は急傾斜地を多く抱え、地区ごとに細かく浄水場などを配しているが、水道管に各所で被害が出ているもようだ。上下水道部の佐藤さんは「復旧まで時間がかかるように感じた」と語る。
苫小牧市は東西2カ所に浄水場を配しているが、津波など大規模災害を想定した場合について、高坂さんは「断水や孤立が発生する可能性があり、断水すれば復旧まで時間を要する」と指摘。「個人備蓄の重要性などを改めて、市民に啓発していかなければ」と気を引き締めていた。



















