苫高専・谷和希さん、難民居住地で支援活動へ―ウガンダで口腔指導

苫高専・谷和希さん、難民居住地で支援活動へ―ウガンダで口腔指導
難民の現状について語る谷さん

 苫小牧工業高等専門学校環境都市工学科5年の谷和希さん(21)が来年1月、埼玉県在住のマイケル瑠久さん(19)、瑛美さん(18)兄弟と、アフリカのウガンダに渡航し、「ビディビディ難民居住地」で子どもたちに歯磨きの重要性を伝え、習慣を付けさせる授業を行う。現地での活動は4日間になる予定で「口腔(こうくう)衛生の大切さを伝え、現地の子どもたちの歯を守りたい」と意気込んでいる。

 谷さんはマイケル兄弟のほか、活動に賛同した東京都の歯科医1人と合流し、来年1月3日に日本を出発。ウガンダへ向かう。

 ビディビディ難民居住地は、紛争状態にある南スーダン共和国から隣国のウガンダへ逃れた多くの難民が暮らす場。アフリカには木の枝で歯を磨く習慣があるが、ウガンダには歯磨きの文化自体がなく、9割以上の子どもは虫歯か虫歯で歯がない。

 一行は、難民の子どもたちと一緒に、現地に自生し抗菌作用のある木「ニーム」から歯ブラシを作り、歯垢(しこう)を取り除く授業を行う。プラークチェッカー(磨き残しを染め出す薬)を使って歯垢を視覚的に理解してもらい、アフリカ文化の歌や踊りを交えながら楽しく歯磨きを指導する。

 同居住地の子どもたちの歯の状態を把握するため、口腔衛生に関するデータも収集。情報は国際機関や支援団体と共有し、難民支援事業全般に生かしていく。帰国後、日本の子どもたちに難民の子が直面している困難を伝えようと、同居住地の写真や動画も撮影する。

 ウガンダで活動するきっかけになったのは、緊急人道支援や開発援助を行う国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンが主催する難民支援アイデアコンペティション「未来ドラフト2019」に応募したこと。難民の子どもたちのためになる授業のアイデアを競う大会で、グランプリ受賞者は実際に現地で自案を実現できる。谷さんは惜しくも準グランプリとなったが、グランプリを受賞したマイケル兄弟のグループ「CHEKA CHEKA(チェカチェカ)」に誘われ、活動に参加することにした。帰苫は来年1月12日の予定。

 谷さんは「活動を通し、難民の現状に関心を持つ人が増えていけば」と話す。渡航費などはグランプリ受賞者を含め各自で負担するため、インターネットを通じて寄付を募るクラウドファンディングで活動資金の支援を求めている。11月29日まで受け付けており、ページはインターネット「チェカチェカ キャンプファイヤー」で検索する。問い合わせは谷さん 携帯電話090(3896)5068、メールkazu14524@gmail.com

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