目標は世界大会出場、苫高専有志と北大生や社会人がロボット開発チーム「蝦夷羆」結成

目標は世界大会出場、苫高専有志と北大生や社会人がロボット開発チーム「蝦夷羆」結成
ロボット開発チーム「蝦夷羆」を結成した(右から)土谷さん、三上さん

 苫小牧工業高等専門学校の学生有志が、北大生や社会人らとロボット開発のチーム「蝦夷羆(エゾカムイ)」を結成した。学校の枠組みにとらわれないものづくりの環境を構築し、世界規模の大会「ロボマスター」出場を目指す。活動資金を募集中で、学生たちは「個人、企業を問わず広く支援をお願いしたい」とアピールする。

 蝦夷羆は7月、苫高専の土谷圭央助教(29)を決起人に高専の学生9人、OBの社会人2人、北大生2人、道外他大学3人の計16人で結成した。チーム名はヒグマのように「強いチームにしたい」との思いを込め、羆の文字を入れ、アイヌ語で神を意味するカムイと読ませる。

 週1回ペースでウェブ会議を開きながら、苫高専と北大を拠点にロボットの設計や製作などを進めている。

 チーム結成のきっかけは、中国の小型無人飛行機ドローン製作大手のDJIが主催する手作りロボットによるコンテスト「ロボマスター」。昨年9月に福岡チームが日本から初出場し、eスポーツのようなショー要素の高さなどが注目を集め、全国各地の技術系大学などでチーム結成が相次いでいた。蝦夷羆を含む7チームが今年発足し、来年3月に計8チームで初の日本予選を開く計画だ。

 大会では手作りしたロボット同士が玉を撃ち合ったり、陣地を奪い合ったりする。ロボットは車輪型やドローン、自律ロボットなど複数台を用いる。画像認識や自動運転、ネットワーク通信、人工知能(AI)の要素技術の一つであるディープラーニング(深層学習)など最先端技術を活用しつつ、ロボット同士がぶつかっても壊れない耐久性なども求められる。今年は世界各国の約200チーム、学生ら約1万人が参加しており、さらなる普及促進が見込まれるという。

 プロジェクトマネジャーを務める苫高専専攻科1年の三上隼人さん(20)は「ロボコンには学校のくくりがあるが、ロボマスターは社会人、OBとの技術協力や交流も活発にできる」と強調。ロボット開発で培う技術の地場還元などを大きな目標に掲げており、土谷助教も「若い世代の新しい挑戦」と力を込める。

 課題となっているのが活動資金の確保で、ロボット製作費は概算で400万円程度。仮に来春の日本予選、中国の本選大会出場を見据えた場合、旅費を含めて約1000万円が必要になるため、市内外の企業などに出向き、資金協力を募っている。

 三上さんは「ロボコンとは異なり学校のバックアップもなく、活動資金は自分たちで集めている。学生の技術を生かした共同研究などに、興味がある企業に協力してもらえたら」とアピールしている。

 資金協力、問い合わせは電子メールezokamuy1@gmail.com。問い合わせは土谷さん 電話0144(67)8008。

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