苫小牧市の澄川町町内会(滝進会長)は27日、澄川町総合福祉会館などで樽前山の噴火を想定した防災訓練を実施した。自主防災組織は避難所の設置や地域住民の誘導など緊急時の動きを、住民は消火器や発電機を使った訓練などで防災のノウハウを再確認した。
訓練は、樽前山で中規模噴火が発生し火砕流の恐れが生じたため、午前9時ごろに市が退避勧告を発令した状況を想定。まず自主防災組織、次に住民対象に行った。
同町内会の自主防災組織は、住民に避難を呼び掛ける総務広報班、負傷者の応急処置に当たる救助救護班、避難所の設置を担当する防災班など6班で構成されている。訓練では消防団を含むメンバー約30人が、災害対策本部長で市自主防災組織連合会会長でもある滝会長(83)の指示で避難の呼び掛けや誘導、負傷者の担架搬送、非常食の調理などを行った。
北海道地域防災マスターで訓練を企画した同連合会専門委員長の新谷新一さん(71)は「自主防災組織の練度を上げる訓練は、市内でも珍しいのでは」と話す。
住民向け訓練には97人が参加し、水が入った消火器や発電機を使った訓練、簡易担架作り体験に臨み、非常食カレーを試食した。市の防災ハンドブックを教材に、滝会長から「地域住民間で助け合う共助、自分の身を守る自助、市など公共機関による公助、三つの助けの連携が重要」という講話も聞いた。
新谷さんは「指示系統と各班の役割分担を明確に示し、自主防災組織の訓練を初めて実現できた」と笑顔。「今後も繰り返し訓練し、もしもの事態に備えたい。来年以降は要支援者の救助を視野に入れ、本格的な訓練にできたら」と意欲を語った。
















