苫小牧市内でも広がるキャッシュレス決済、ポイント還元事業追い風

苫小牧市内でも広がるキャッシュレス決済、ポイント還元事業追い風
苫小牧市内で開かれたキャッシュレス化応援フェア。小売や飲食などの事業者が積極的に相談した

 消費税増税を契機に広がりを見せているキャッシュレス決済。ポイント還元のお得感や手軽さなどから利用する消費者が徐々に増えており、事業者側の導入も着々と進む。10月末、苫小牧市内で開かれた道主催のキャッシュレス化応援フェアには市内外から多くの事業者が集まり、関心の高さをうかがわせた。各店ともキャッシュレス社会への対応を急ぎ、潜在的な需要の掘り起こしや顧客獲得に結び付けたい考えだ。

 キャッシュレス決済はクレジットカードが代表的だが、近年は現金を事前にチャージする電子マネーや、スマートフォン画面のQRコードを読み取って支払う方法などが普及している。

 10月の消費税増税に伴う負担軽減策で、登録店を対象に最大5%のポイントを還元する事業(2020年6月末まで)が始まったことも追い風。若い世代を中心に利用者が急増している。

 10月31日に苫小牧市内で開かれた道主催のキャッシュレス化応援フェアには、約30人が参加。決済事業者との相談ブースも開設され、市内事業者らが積極的に相談していた。

 野村呉服店(表町)では増税後、クレジット決済が増えたという。スマホのQRコードでの決済や問い合わせはまだ少ないが、野村信一社長(65)は「潜在的な需要に対応する必要がある」とし、フェア会場で決済事業者2社と面談するなど情報収集した。

 インバウンド(訪日外国人旅行者)が多い後志管内ニセコ町の焼肉店「春香園」も、キャッシュレス決済の要望が多いことを受け、同フェアに足を運んだ。国のポイント還元事業への登録も検討中で、従業員の松村祐斗さん(19)は「気になる(決済)事業者があった。キャッシュレスにはこれから対応する」と意気込む。

 決済事業者も道内の普及に力を入れる。オリガミ(東京)営業部の竹田直之さん(35)は「北海道ではQRコード決済が伸びる余地がある。地元金融機関などと共に利便性を伝えたい」とアピールする。

 苫小牧市内ではポイント還元事業に登録する店舗が増えている。経済産業省キャッシュレス推進室によると、市内の登録加盟店は10月11日時点で801店だったが、今月1日時点で967店まで増えている。特に小売業や飲食業、サービス業が目立つという。

 同室担当者は、同事業スタートから1カ月を迎え、「店舗からは負担軽減、消費者からは便利になったという声を聞いている」と強調。同事業によるキャッシュレス決済額も1日平均10億円に上り、着実な普及をアピールする。決済端末も導入しやすい環境にあるとし、「引き続き制度の周知を続けていきたい」としている。

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