苫小牧市内で無電柱化推進、景観向上や災害対策に

苫小牧市内で無電柱化推進、景観向上や災害対策に
電柱を地中化し、すっきりした景観と防災対策を強化=国道36号

 苫小牧市内で無電柱化の工事が進んでいる。国土交通省が積極的に推進している取り組みで、歩道を広く使えるほか、災害時に電柱倒壊が起こらないなどの利点がある。現在も国道36号沿いの500メートル区間で地中化工事が進み、来年度も実施する予定。新たな都市空間づくりに地域住民の関心が高まりそうだ。あす11月10日は無電柱化の日。

 国道の無電柱化は1986年度にスタート。2017年度までに全国で4850キロ、道内ではこのうち27キロが整備された。災害時などのスムーズな救急搬送や歩道エリアの拡張、景観向上などの効果がある。都道府県別の整備率を見るとトップは東京都の5%で、北海道は1・5%で12位。コストは1キロ当たり約10億円だが、冬期工事を行う本道はさらに費用がかかるという。

 室蘭開発建設部によると、苫小牧では07年度から4年間で、国道36号の市道駅前本通から国道276号(支笏湖通)との交差点までの1・2キロ区間を整備。16年度からは寿町2までの500メートル区間の延伸工事を進め、20年度中の完了を目指す。今月30日に開通する緑跨(こ)線橋から国道36号交差点までの国道276号の約300メートル区間も来年度から整備する計画だ。

 室蘭開建は昨年の胆振東部地震など自然災害を踏まえ、緊急輸送道路となる国道の無電柱化を推進中。道路計画課の担当者は「住民や北電、NTTなどと協力して計画的な都市空間を整備したい」と話す。無電柱化の日に合わせた周知活動として、苫小牧市役所2階市民ギャラリーで午前10時から午後4時までパネル展を開催中。15日まで。

 道道は17年度末までに道内で約22キロ分、苫小牧市内は苫小牧停車場通(JR苫小牧駅から国道36号)の700メートル区間を整備。市道は駅前本通(同)の800メートル区間など計7キロが無電柱化された。

 市道路維持課は「歩行者が通りやすくなったほか、景観も改善した」と効果を上げている。

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