記者コラム「風」花のまちづくり

 個人の一つの行動が、まちのアイデンティティーを築くこともある。

 今から約30年前の1991年。恵庭花のまちづくり推進会議会長の内倉真裕美さん(65)は、当時30歳代。ニュージーランド・クライストチャーチの花と緑に包まれた町並みの写真を見て、「恵庭をこういうまちにしたい」と思った。

 間もなく恵み野花づくり愛好会を設立し、ガーデンコンテストを企画。毎朝自転車に乗って恵み野にある計2700カ所の庭を回り、審査のための写真撮影も繰り返した。市内ではその後も花に関するさまざまな組織が設立され、他都市からの視察も増加。行政も「花のまちづくりプラン」を打ち出し、花は恵庭の誇りになっていった。

 現在恵庭では花の拠点整備も進行中だ。今月8日には市と道が、大規模な緑の祭典「全国都市緑化フェア」の2022年恵庭開催を目指すことを表明。正式決定すれば1986年以来の道内開催、初の7万人都市での開催になる。

 関係者は花のまちとしての知名度をもうワンランク上げるため、知恵を絞っていく。内倉さんは信じている。「多大な費用を掛けずとも、市民の手作りによるフェアが恵庭ならできる」(渡)

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