10月27日投開票の衆院選道9区(胆振・日高管内)は、立憲民主党の山岡達丸氏が4選を果たし、自民党新人の松下英樹氏、共産党新人の立野広志氏は涙をのんだ。3氏の勝敗を決した要因をはじめ、有権者が何を重視して投票したのか、苫小牧民報社が苫小牧、室蘭、登別3市で行った出口調査結果から探った。
政治とカネの問題が最大の争点となった今選挙。自民党派閥の裏金事件で堀井学元衆院議員が辞職した影響もあり、山岡氏は選挙戦で実績や政策をアピールし、これまでの支持層を固めたのに加え、自民批判の受け皿となり、普段は支持政党を持たない無党派層にも浸透した実態が浮き彫りとなった。
調査結果をみると、山岡氏は立憲支持層をしっかりまとめ、無党派層からは過半数の支持。前回(2021年10月)「野党共闘」を実現した共産支持層からも3割強を取り込んだほか、自民支持層からも2割弱、公明支持層からも1割強の支持を獲得していた。
松下氏は若さやクリーンさを前面に出し、自民、公明支持層の7割以上を固めたが、出馬表明から短時間で名前も浸透しなかったようで、無党派層からの支持は3割にとどまった。立野氏も共産支持層も7割弱固めたが、無党派層からは1割、その他政党からは数%と支持の広がりを欠いた。
有権者が選挙で重視した争点は、多い順に「政治とカネ」が31%、「経済」が21%、「年金」が18%などだが、支持する政党別で傾向は異なった。裏金事件で揺れた自民支持層は、「経済」が33%と最多で、「政治とカネ」が25%にとどまった。
一方、自民以外は「政治とカネ」を最重視し、投票行動に及んだ傾向がくっきり。立憲民主、共産支持層は「政治とカネ」がいずれも約4割を占め、高齢者の暮らしの厳しさを示すように「年金」が次いで多い約2割。「政治とカネ」は公明も26%、無党派層も23%で最多だった。
裏金問題の説明に納得しているかを聞いた項目では、「納得できない」「どちらかといえば納得できない」が7割超。こちらも政党別で傾向は異なるが、自民支持層も「納得できない」が25%、「どちらかといえば納得できない」が36%で過半数。「納得した」も10%あった。
立憲、共産はいずれも「納得できない」「どちらかといえば納得できない」が8割に達した。両回答は、公明も68%、無党派層も77%。「納得した」と答えたのは、立憲と公明が数%、共産、無党派層はゼロで、政治への不信を投票行動につなげた有権者も多かったとみられる。





















