名古屋市のフラメンコ歌手勝羽(かつは)ユキさん(54)が12日、苫小牧市の王子総合病院で院内コンサートを開いた。インターネット上で偶然目にした同院の広報誌が自身のがんの早期発見、治療につながったため、感謝を込めて企画。会場に情熱的な歌声と聴衆の掛け声が響き渡った。
フラメンコ教室「ベクアドロ」を主宰し、全国各地で単独コンサートなどを重ねる勝羽さんは今年4月、ネットで調べ物をしていたところ、同院広報誌で子宮がんを特集していたバックナンバー(2010年1月発行)の「らいふ44号」を偶然見つけた。
「不正出血に心当たりがあれば婦人科に」という記載に一抹の不安を感じた勝羽さんは、すぐに名古屋市内の病院を受診。初期の子宮頸(けい)がんが発覚したため、5月に手術と化学療法による闘病を開始した。
早期発見、治療につながったことに縁を感じた勝羽さんは体調が回復してきた10月、同院に「お礼のためのコンサートを催したい」と打診した。
コンサートでは、スペイン語で「喜び」を意味する「アレグリアス」などフラメンコ独特の明るい曲調の4曲を披露した。会場には、勝羽さんの歌を応援する掛け声も飛び交った。
同院に入院中の石上昌二さん(65)=市内青葉町=は、長女と孫の3人でコンサートを鑑賞。「迫力があって楽しかったし、孫の喜ぶ姿を見られてうれしかった」と笑顔だった。
勝羽さんは「元気を分かち合える機会になったならうれしい」と話した。
















