室蘭児童相談所(室蘭市)の主催で、児童虐待の未然防止策や早期発見策を考える講演会が11日、苫小牧市民会館小ホールで開かれた。札幌医科大学医学部法医学講座の教授で医学博士の渡辺智さんが講師となり、法医学の視点から児童虐待問題の捉え方を解説した。
国が定める児童虐待防止推進月間(11月)に合わせた啓発事業。市内や近郊で児童虐待問題に関わっている約190人が参加した。
渡辺さんは「法医学者は創傷鑑定の専門家」と述べ、司法解剖をはじめ生体鑑定や写真鑑定などによって、いつ、どのようにして体に傷ができたのかを見極めている―と説明。道内の児童相談所から依頼を受けて子どもを対象とした鑑定もしており、児童虐待の可能性を見逃さない一方で虐待の疑いを晴らす役割を担っていることを語った。
また、子どもを暴力から守る仕組みの一つとして法医学がどのように機能しているかを、自身がこれまでに行った子どもへの鑑定事例を交えながら解説した。
















