エゾシカの生態や食害語る―苫東環境コモンズが講演会

エゾシカの生態や食害語る―苫東環境コモンズが講演会
エゾシカの生態を説明する梶名誉教授

 苫小牧東部地域(苫東)の自然保護と利用を考えるNPO法人苫東環境コモンズはこのほど、苫小牧市民活動センターで、コモンズ・フォーラムver・7「雑木林の保育とシカの食害を考える」と題する講演会を開いた。市民約20人が参加し道内のエゾシカによる食害の現状と苫東地域の雑木林の保護育成について学んだ。

 市民を交えて不定期に開いている学習会。

 講師は、東京農工大学の梶光一名誉教授(66)と同コモンズの草刈健事務局長(68)。

 梶名誉教授は「シカの生態と森林被害」をテーマに講演した。洞爺湖の中島に生息するエゾシカの食害でササなどの野草が激減した事例を紹介。「エゾシカは繁殖力が強く、増加率が高い。大きな群れを作るので植物に被害が生じやすい」と説明した。

 草刈事務局長は「苫東の雑木林の天然更新とシカの食害について」をテーマに講演した。苫東地区は「コナラの大群落の北限で保全の必要がある」と解説。コナラ、ミズナラなどの雑木林を切った後に自然と生えてきた若木がエゾシカに食べられている事例を写真で紹介した。森作りを地域のボランティアが積極的に担うことを提唱して「技術はセミプロ、気持ちはナチュラリスト、仕上げはアーティストの目線で臨むのがよい」と語った。

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