MEGAドン・キホーテ苫小牧店(苫小牧市木場町)の3階屋上で、1997年に閉園した屋内遊園地「ファンタジードーム」の人気アトラクションだったジェットコースター設備の撤去工事が行われている。閉園後も22年間にわたって残され、バブル期のJR苫小牧駅北口のにぎわいを伝える設備だっただけに、かつて施設を利用した市民の間には寂しがる声も多い。
ファンタジードームは、90年に開業。回転ブランコやメリーゴーラウンドをはじめとする多彩な遊戯施設を備え、ジェットコースターは高低差の大きいコースが人気を博した。
開業後には、大型レジャー施設を核とした商業集積によるまちおこしの参考に―と道外からも商工会などが視察に訪れたがバブル崩壊を受けて客足が徐々に落ち込み、97年に閉園。その後、建物には長崎屋苫小牧店が入居し、2010年7月からはMEGAドン・キホーテ苫小牧店が営業している。
建物は三菱UFJ信託銀行(東京)が所有し、札幌市のビル管理会社が維持、管理。管理会社によると、鉄骨一部鉄筋コンクリート造4階建て(延べ床面積3万7600平方メートル)の建物の外装工事に当たってジェットコースター設備の撤去が必要になった。
撤去工事が行われている3階屋上はジェットコースターが出発して天井付近までゆっくり上昇して急降下した後、スピードを出しながらカーブし、一瞬だけ屋外の光景が見える部分だった。
10月中旬に着工。店舗の営業や住民の通行に支障がないよう夜間に作業し、今月中の解体を目指している。
かつてジェットコースターを10回ほど利用したという苫小牧市川沿町の電気工事会社代表内城隆則さん(44)は「中学生や高校生の時に乗った。1度外に出るコースが珍しく、緊迫感もあってよかった」と懐かしむ。
2人の息子を持つ市内青葉町の主婦西村百合子さん(34)も「目にするたび、当時を思い出していた。苫小牧にも遊園地があったことを子どもに話したりしていたので無くなると寂しい」と語った。



















