苫小牧署が、ブラックボードの立て看板を用いた「ポップ」な啓発活動に乗り出した。特殊詐欺やタイヤ盗難の予防など、タイムリーな情報を効果的に市民に伝えよう―と、あえておしゃれでかわいらしい雰囲気に。看板を手作りした絵心ある署員たちは「注目してもらうことで事件、事故の防止に役立てば」と口をそろえる。
同署は11日から随時、署内に立て看板二つを置き、タイヤ盗難と特殊詐欺の未然防止を啓発中。「タイヤはチェーンなどで連結して保管」「自分はだまされないと思っている人でも被害に遭う」といった注意点を、商業広告ばりのポップな文字や道警のマスコットキャラクター「ほくとくん」のイラストなどでアピールしている。近く、一つを市役所に移す予定だ。
生活安全課が中心となり「市民の防犯意識を高めるために、どのような啓発が効果的か」など署内で話し合い、ポップな立て看板の設置を考えた。刑事・生活安全官の澁谷直之さん(42)は「市民に関心を持って見てもらえるものを作りたかった」と強調。「飲食店の『きょうのランチ』のように、人の動線にソフトな立て看板は目立つ」と効果に期待する。
製作に当たって「絵心ある署員」を募集。留置管理課の佐藤妃花さん(25)がトップバッターを務めることに。佐藤さんは大学時代に美術教育を専攻した経験を生かし、ポップな内容で人の印象に残ることを意識した。文字数を少なめかつ大きめにし、字体を柔らかく崩したり、白のマーカーで影を付けて文字を浮かび上がらせたりと工夫。「遠くからでも目に入るよう考えた」と振り返る。
生活安全課の菊地淳一さん(51)が手掛けた、ほくとくんのデザインも採用。「今後、啓発内容などを随時更新するので、もっと絵心がある若い方に活躍してもらいたい」と謙遜しつつ「少しでも市民に気に留めてもらえたらうれしい」と話した。
















