書道啓心社の師範 鈴木紅藍さん 日展で初入選 苫小牧から唯一 「支えてくれた人に感謝」

書道啓心社の師範 鈴木紅藍さん 日展で初入選  苫小牧から唯一 「支えてくれた人に感謝」
国立新美術館に展示されている入選作品(左)と鈴木さん

 苫小牧市内を中心に書道教室を展開する書道啓心社(沖田啓峰代表)の師範で、事務局長の鈴木紅藍(こうらん)さんが国内最大級の公募総合美術展「改組新第6回(2019年度)日展」書の部門で初入選した。道内の入選者15人中、苫小牧からは唯一で、鈴木さんは「支えてくれた人たちへの感謝の気持ちでいっぱい」と話す。

 鈴木さんは、同展で08年から18年までに7回入選した書家で同年に死去した河原啓雲さんの弟子。書歴約25年で、師範として社中の教室では幅広い年代に指導している。11年に北海道書道展会友、13年に創玄書道会審査会員、17年毎日書道展会員となった。

 入選作は縦242センチ、横61センチの漢字の行草書。中国明代の貿易商、王直の五言律詩「雪」の40字「大雪下龍塀、蓬萊曙色移。光通九華殿、花滿萬年枝。賦擬梁園作、歌憐郢曲詞。西山臨魏闕、相對玉參差」を書いた。

 約2カ月間の練習では、「全体の潤滑を意識して力まず書く」という河原さんの教えを心掛けたという。

 鈴木さんは「入選は、河原先生や周囲で支えてくれた人たちのおかげ」と強調。10月末の表彰式で東京都内の日展会場を訪れた際には「創玄書道会の石飛博光会長をはじめ、多くの先生方から書道啓心社に対する期待と激励の言葉があり、改めて河原先生の偉大さが身に染みた。教えを受け継ぎ次代に伝える者の一人として、(入選を)謙虚に受け止めたい」と話す。

 今回の書部門への応募作品は、昨年より139点多い8682点。入選は1066点だった。作品は24日まで、東京都港区六本木の国立新美術館に展示されている。

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