白老町主催の「協働のまちづくりセミナー」が19日、白老コミュニティーセンターで開かれた。北海学園大学経済学部の内田和浩教授が「地域社会の発展と協働のまちづくり」を演題に講演し、人口減少時代のまちづくりの在り方を伝えた。
内田教授は白老の人口について「この20年間で6000人以上も減っている。減少スピードは急速」と現状を説明した。産業の生産力低下や公的財源の縮小など、人口減少による社会的影響を話した上で「縮小社会を前提としながらも教育や商店、医療、金融などの機能を維持し、人々が一生住み続けられる持続可能なまちを目指すべき」と指摘。「縮みながら充実させ、質感が良く、人と人がつながる温かい社会をつくる。それが人口減時代のまちづくりの方向性だ」と述べ、住民が参加し地域を支えていく重要性も強調した。
さらに協働のまちづくりに関して「従来の自治体職員と住民という関係性ではなく、職員も住民ととらえて共に取り組んでいくことが大事だ」と話した。
セミナーには町内会役員や地域活動団体、町職員ら95人が参加。講演会の後、グループに分かれ、白老のまちづくりなどをめぐって意見交換するワークショップを行った。

















