命救う勇敢な行動 教諭2人に消防長感謝状

命救う勇敢な行動 教諭2人に消防長感謝状
消防長感謝状を受けた(左から)中垣さん、河野さん

 今年8月に苫小牧青翔中学校で心肺停止の男性教諭を救命処置した、苫小牧ウトナイ小学校養護教諭中垣尚子さん(27)と同中の教諭河野沙夜花さん(39)の2人に、市消防本部の脇坂恭敬消防長が感謝状を贈った。率先して心臓マッサージを施すなどし、男性教諭は無事に社会復帰を果たした。2人は「やるしかないと思った。助かってよかった」と口をそろえる。

 夏休み中だった8月19日の午後3時ごろ、同中体育館で近隣小中学校の教諭約20人が、運動レクの準備をしていたところ、50代男性教諭が突然意識を失ったという。周囲の呼び掛けにも反応がなく、脈や呼吸もなかったため、すぐに119番通報した。

 養護教諭として経験豊富な中垣さんは、「やるしかない。やらなければいけない」と意を決して心臓マッサージを実施。周囲にAED(自動体外式除細動器)を持ってくるよう促し、体力を著しく使う心臓マッサージに「一人よりも、交代で行う方がいい」と冷静に対応した。

 心臓マッサージに2番手として臨んだ河野さんは、保健体育の教諭。心肺蘇生法などを生徒たちに教え、自らも学び続ける立場として「助かってもらわないと」と懸命に声を掛けながら心臓マッサージをしているうちにAEDが届いたという。

 救急隊員が到着する頃には、男性教諭の呼吸や脈は戻り、入院加療を経て1カ月ほどで復帰。2人は「元気になってよかった」と声をそろえ、「職員全員が迅速に動けた結果」と強調した。

 21日に市消防本部で感謝状贈呈式が行われ、脇坂消防長は「勇気を持った行動で命が救われた」と話した。

 同本部によると、AEDによる救命処置で患者が社会復帰を遂げた事例は、2006年以降、市内では14件目。

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