苫小牧市内の空手道場、優至会塚本道場の塚本鉄兵代表(41)と工藤一彦(39)が、10日に福島県で開かれた第15回オープントーナメント全福島空手道選手権大会の男子シニアで決勝進出を果たし、来年4月に開かれる世界大会の出場権を獲得した。
同大会には福島県を中心に北海道や東京など全国各地から500人以上が参加した。2020年4月に静岡県で開かれる第2回総極真世界空手道選手権大会の選考を兼ねており、各部門の優勝、準優勝者に出場権が与えられる。
塚本代表と工藤は同じ部門で出場。トーナメントでは別の山となり、決勝での対戦を目指して勝ち進んだ。
塚本代表は初戦の2回戦で、体重100キロ級の石崎修一(北斗會)に勝利。準決勝まで順調に勝ち上がった。トーナメントの別の山で戦っていた工藤について「トーナメントが始まる前から一番のライバルになる予感はあった」と言う。
その工藤は、準決勝の外狩宏樹(天心会館)戦を「積極的に前に出てくる相手で苦手なタイプだった」と話しながら「絶対に気持ちで負けてはいけないと思い、自分も前に出た」。意地の真っ向勝負を挑んで勝利を物にした。
双方が見込んでいた通り勝ち上がり、決勝は塚本代表と工藤の大一番。公式戦では初対戦という。塚本代表が指導者としての実力を見せ付け、見事な突きで工藤を圧倒して優勝した。工藤は「練習では味わったことがない突きが来た。ベストは尽くせたが、力の差を感じた」と振り返りながら、「悔しさよりも公式戦で試合できたことがうれしかった」と話した。
世界大会では塚本代表が重量級、工藤は軽量級で出場する予定。2人は「重、軽量級のダブル優勝を目指す」と闘志を燃やしている。

















