苫小牧市新富町の書家、大門玉泉(だいもん・ぎょくせん)さん(91)が22日、市内で中国の国営テレビ局が制作する衛星テレビ番組の取材を受けた。大門さんの友人、丁如霞(てい・じょか)さん(73)の祖父で、篆刻(てんこく)家の丁仁らが設立した中国現存最古の文化団体「西冷印社(せいれいいんしゃ)」についての特集番組。かつて国連支援交流協会のメンバーとして活動した経験を踏まえ、書を通じた日中交流などについて語った。番組は来年1月までに完成し、2月に放送予定という。
大門さんは市内で、かな書道結社「蓮葉(はちすば)会」を主宰する書家で、丁さんとは15年来の友人。兵庫県立美術館(神戸市)の日中国交正常化45周年記念展で丁さんから出演交渉を受け、2018年9月に浙江(せっこう)省杭州市の浙江衛星テレビが制作する特集番組の第1弾「西冷不冷(せいれいふれい)」に出演した経緯がある。
今回の番組企画は、第1弾の好評を受けて実現。今秋、制作が始まった。撮影隊は21日に来苫。樽前山をはじめとする苫小牧市内の風景を撮影するなどした。大門さんは、市内のホテルに用意された一室で、自作詩「希望峰・樽前山」などの書をしたためたり、中国との関わり、西冷印社への印象などを語った。
インタビューで大門さんは、かつて国連支援交流協会の一員として活動した経験などを踏まえ、「書を通じて日中交流の架け橋になりたい」と強調。1000年前の平安時代中期に編さんされた漢詩と和歌の詩文集「和漢朗詠集」を例に「21世紀の和漢朗詠集をこの手で編むことで、両国文化の絆を深めていけたら」と目を輝かせた。
西冷印社は清代末期の1904年、4人の篆刻家が文化振興を目的に設立。書画美術の研究や文物の収蔵、出版、展示を手掛ける。日中戦争や文化大革命後も古印、篆刻研究の中心的存在で、国内外の篆刻家や書家との関わりも深い。
番組は同団体の歴史と文化、国内外との関わりを紹介する内容で全6回シリーズという。
















