経済産業省は25日、苫小牧沖の地中に二酸化炭素(CO2)を圧入するCCS実証試験が、目標の30万トンに達し作業を終了したと発表した。同省は実証試験の結果と今後の課題を年度内に報告書としてまとめ、実用化に向けて一歩踏み出す。
CCSとは、工場や発電所から排出されるCO2を大気に放出する前に回収し、地下に貯留する新技術。地球温暖化対策の一環として世界中で注目を集めている。同省は日本CCS調査(東京)に委託し、2012年度から苫小牧CCS実証試験センターの整備を進め、16年度に同市真砂町でCO2の圧入作業をスタートした。18年度からはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の交付金で続けてきた。
目標達成時刻は22日午前7時7分。同日に圧入作業を停止し、CO2の漏れがないかどうか継続的にモニタリングしていく。同省地球環境対策室は「苫小牧市や地元関係者の理解と協力を引き続き得ながら、今年度内に結果をまとめて実用化を進めたい」としている。
同センターはCO2を炭素化合物に合成した化学品として再利用するカーボンリサイクルの施設として活用する方向で経産省が検討中。同省は実現可能性について、地元企業などを対象に年度内に聞き取り調査を実施する考えだ。
















