錬成大会で道場生が活躍 ―新極真会苫小牧道場

新極真会苫小牧道場の左から今田、須藤楓、赤﨑、須藤隼

 苫小牧市内の空手道場、新極真会苫小牧道場が3日、札幌市内で開かれた第11回新極真会手塚道場空手道錬成大会で活躍し、優勝をはじめ道場生10人が入賞した。柳原義文道場長は「後輩の模範となるような選手を目指し、これからも稽古に励んでほしい」と期待する。

 大会は新極真会北海道手塚道場主催。苫小牧のほか札幌市や函館市などから約160人が参加した。苫小牧道場からは約20人が出場し、苫小牧練習場の道場生4人、千歳の練習場の6人が入賞した。

 体重無差別の組手シニアBの部で優勝した今田裕士(45)は、決勝で身長が約10センチ、体重が約10キロ上回る相手に勝利した。これまでも対戦したことのある相手で「前回は前蹴りをもらって」負けたという。今回は間合いを詰めて対策したことが奏功。「防御もうまくいった。練習が成果に表れてうれしい」と喜びを語った。

 組手と形で3位に入った須藤楓雅(錦岡小4年)と、組手の小学2年初級の部で同じく3位に入った弟・隼斗(同)が兄弟で入賞を果たした。兄・楓雅は、突きと蹴りのコンビネーションが決まって勝ち上がったが、準決勝では体格の大きな相手に押され惜敗。優勝を目標にしていただけに「兄弟で入賞できたことはうれしいが、個人的には悔しさが残る」と語った。

 隼斗は準決勝で千歳道場の選手に敗れた。「突きで押されてしまった。自分も試合で打てるように練習したい」と課題を挙げた。柳原道場長は須藤兄弟について「真面目に休まず練習している成果が実を結んだ」と評価。「次は兄弟で優勝できるように頑張ってほしい」と背中を押した。

 同道場の千歳の練習場で稽古する柏葉隼人(北陽小)は、組手の小学5年初級の部で優勝を飾った。決勝では同じ練習場で切磋琢磨(せっさたくま)する佐々木那知(北陽小)と対戦し、突きで相手をひるませて勝利した。上段回し蹴りを決めるなど技のバリエーションも増えたが、決勝は延長戦までもつれ「体力的にきつかった。もっとスタミナを付けたい」と課題を挙げた。

 小学2年初級の部では福山大和(高台小)が優勝した。決勝では膝蹴りが決まり試合を制した。積極的に攻めてくる相手にひるまず前に出たことが勝利につながったという。千歳の練習場の責任者である千葉慎也(30)は「相手も強かったが延長の接戦を物にできたのは今後の成長につながる」と期待感を語った。

 入賞者は次の通り。

 【組手】

 ▽シニアBの部 (1)今田裕士▽小学5年初級の部 (1)柏葉隼人(千歳・北陽小)(2)佐々木(同)▽同4年初級の部 (2)川名(千歳・信濃小)(3)須藤楓(錦岡小)▽同3年初級の部 (3)野尻(千歳・泉沢小)▽同2年初級の部 (1)福山大和(千歳・高台小)(3)須藤隼人(錦岡小)▽同1年初級の部 (1)田中鷲磨(ウトナイ小)

 【形】

 ▽小学高学年初級の部 (2)赤﨑(錦岡小)(3)須藤楓(同)▽同低学年初級の部 (2)野尻(千歳・泉沢小)

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