民間の信用調査機関、東京商工リサーチ北海道支社は、2019年北海道後継者不在率調査結果を発表した。道内中小企業の後継者不在率は58・6%となり、全国都道府県別では7番目に高い水準になった。産業別では10産業中、9産業で50%を超え、情報通信業が68・4%で最も高くなっている。
後継者不在率の全国平均は55・6%。北海道はこれを3ポイント上回る後継者難となった。最も高いのが神奈川県の72・2%。最も低いのは佐賀県の19・2%だった。
道内は調査した1万741社中、6294社で後継者が決まっていない。産業別では、後継者不在率が最も高いのは情報通信業で、ソフトウエア開発などIT関連産業が含まれ、業歴が浅い企業が多く、代表者の年齢が比較的若いことが影響している。この他、人手不足による影響が深刻な小売業が66・2%、建設業が61・2%と不在率が高い。一方、金融・保険業は29・1%と全産業で最も低く、唯一不在率が50%を下回った。
後継者が「ある」とした企業(4447社)の内容は、「同族承継」が60・1%で最多となり、親族への承継が大半を占めることが鮮明になった。これに、従業員へ承継する「内部昇進」(24・5%)、社外の人材に承継する「外部招聘(しょうへい)」(15・2%)と続いた。
後継者不在企業の中長期的な承継希望では、「設立、交代して浅い・若年者にて未定」(49%)が半数近くを占めた。次いで、「未定・検討中」が39・2%となり、まだ事業承継への方針すら明確でなく、計画できない企業が多いことが分かった。一方、「会社を売却・譲渡」と「外部からの人材招聘と資本受け入れ」はそれぞれ0・1%。事業承継の相手が親族や従業員以外の場合、経営や資本受け入れへの抵抗が根強いことも浮き彫りにした。
代表者の年齢別の後継者不在率を分析すると、50代までは不在率が「後継者あり」を上回るが、60代以降は逆転する。また、80歳以上の不在率は28・8%に上り、4社に1社が後継者不在の状況。同支社では「事業承継の準備期間を加味すると、早急な対応策を迫られる企業が多いことを意味している」としている。
















