苫小牧市中心部の国道276号緑跨(こ)線橋が30日午前6時、約2年間の架け替え工事を終えて開通する。片側2車線化と歩行者用道路の設置、橋の傾斜を一部緩やかにするなど安全性が大幅に向上した。移動の利便性が高まることに近隣住民から歓迎の声が上がっている。
旧跨線橋は1965年、鉄北エリアの緑町・音羽町地区と鉄南エリアの若草町・新中野町地区を結ぶ延長700メートルの幹線路として整備された。
耐震性向上などを目的に2017年12月4日から架け替え工事を本格的に開始。車道幅を5・5メートルから6・5メートルに拡幅したほか、これまで一部区間にしかなかった歩道を全線に延長。幅も2・25メートルから3メートルまで広げた。車の停止線から40メートル区間の傾斜を4%から0・4%と緩やかにしており、冬期間のスリップ事故防止などが期待される。なお、跨線橋に並行している副道は対面通行から一方通行に変わる。
あすからの通行再開に伴い、地元住民からは喜びの声が上がる。
緑町などがエリアの第八区自治会の平田栄美子会長は「とても不便だったので完成を心待ちにしている人が多かった」と歓迎。新中野町内会の面田正博会長は「開通は12月末と思っていたので、前倒しされてうれしい。地域活性化にもなる」と語った。双葉町の50代男性公務員は車通勤時に迂回(うかい)路の旭大通アンダーパスを利用していたが、「開通後は通勤時間にゆとりができる」と話す。
物流業界も期待の声を寄せる。室蘭地区トラック協会苫小牧支部の鈴木勝支部長は「大歓迎」と喜ぶ。同支部は250社が加盟する大所帯。車両台数も多く「工事中は迂回路が混雑する中、会員企業の大型車両も通行しなければならず一般車にはご迷惑をお掛けしてきた」と話す。新跨線橋は片道2車線になり、通行が一層スムーズになるとし、「予定よりも早い通行再開に感謝したい」と語った。
工事を進めてきた室蘭開発建設部は「長期間ご不便をお掛けしたが、安全面を強化することができた。来年度は道央自動車道苫小牧中央インターチェンジ(仮称)が新設される予定で、苫小牧港とのアクセス強化や物流推進にもつながる」と話している。
















