MAプラットフォームの植苗地区リゾート計画が長期化へ

MAプラットフォームの植苗地区リゾート計画が長期化へ
インタビュー取材に答える森章氏=28日午後、東京都内

 不動産開発大手の森トラスト(東京)の森章会長は28日、オーナーを務める投資会社MAプラットフォーム(東京)が苫小牧市植苗地区で進めているリゾートホテルの建設計画について、道がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を見送る場合、計画期間を延長する考えを示した。東京都内で苫小牧民報のインタビューに答えた。

 森氏は市内植苗のリゾート開発計画について、自然との共生を重視していることを強調。「(市民などの)拒絶反応が強い場所となれば、民意に合わせてもっとじっくりとやる必要がある」とした。道がIR誘致を見送りした場合、現在10年で設定している計画期間を約20年に延ばして進める方針。鈴木直道知事は29日午前の道議会で今回のIR区域認定の申請について見送りを表明しており、同社のリゾート計画は事実上、実施期間が延びることになる。

 同社は2016年までに新千歳空港に近い市内植苗に広がる民有地約1000ヘクタールを取得。今年10月に同地区で外国人富裕層などを想定した高級リゾート計画を公表していた。

 計画では、4期に分けた工事を約10年で行うスケジュールを設定し、開発面積も自然保全の観点から敷地全体の4%の約40ヘクタールに限定。ホテルやサービス付きコンドミニアム(分譲別荘)などの滞在施設、森林を生かした散策路やホーストレッキングコース、スノーアクティビティ、診療所、温泉施設、森林セラピー施設を整備し、収益の一部を森林整備などに還元する方針としている。

 このうち第1期は6・6ヘクタールのエリアに概算で約400億円をかけ、健康施設付き高級ホテル1棟とコンドミニアム2~3棟(客室320~340室規模)を整備。高級スパ・リゾートを展開するシンガポールの「ジャヤソム」とも連携し、設計作業を経て21年着工、23~24年の開業を見据えていた。

 森氏は、IR誘致の話題が出る前から自社で高級リゾート計画を検討していたと説明。北海道のIR誘致の動きについて、自然保護などを理由に反対された場合、慎重に対応する考えを示し、「われわれも自然を守るためにやっている。(地元に)理解をしてもらうためにも(今回のリゾート計画は)20年はかかることになる」とした。1期目の計画は生かしつつ、今後の展開を見極めていく考え。

 これからの展望の中では「(自社のリゾート施設以外で)いろんな(施設の)集積があった方が付加価値が高まる」とし、新たな企業参入も期待する考えを示した。

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