28日午前、苫小牧市汐見町のふるさと海岸の沖合で蜃気楼(しんきろう)が観察された。海岸近くに停泊する大型船の右隣、ゆらゆらと揺らぐかげろうのような海上の景色の中に、大きな船の影のような像が見えた。
蜃気楼は大気中の温度差で光が屈折して遠方の風景などが伸びたり、反転したりした虚像が見える自然現象。
室蘭地方気象台によると、今回の現象は暖められた海面付近の空気と、上空の空気に十分な温度差がある場合に見られる「下位蜃気楼」。
見えていたのは、遠くを航行していた船とみられる。当時、付近の海水温は10度前後だったが上空に寒気が入り込み、苫小牧市内の午前10時の気温は氷点下2・4度と冷え込んだ。
海岸を散策していた市内高砂町の塙正男さん(75)は「いつもここを歩くが初めて見た。とても不思議な感じがする」と話していた。
















