スキー場での事故に対応した救護活動に取り組む苫小牧スキーパトロール赤十字奉仕団(山本茂夫委員長)は、人材確保が大きな課題になっている。創立から半世紀余りの歴史を刻むが、近年は団員の高齢化や減少が進んでいる上、新たな団員も入らないためだ。同奉仕団では1年おきの養成講座などで活動をPRしている。
同奉仕団は1966年に結成。旧支笏湖国設モーラップスキー場を活動拠点にスタートしたが、同スキー場の閉鎖に伴い、2000年から安平町追分の安平山スキー場が活動場所。シーズン中は土・日曜日と祝日に団員たちが同スキー場に出向いてスキーで場内を巡回し、負傷者を見つけると応急処置や安全に配慮して搬送も行う。この他、事故防止や安全思想の普及啓発にも尽力し、団員たちの技能向上にも日々努めている。
団員は現在、苫小牧や近郊から40~60代の20人で構成しているが、平均年齢は50代後半という状況で、山本委員長は「10年前はまだ30人程度がいたが、高齢化が顕著になっていて体力的に辞退する人も出てきている」と説明し、団員の減少に危機感を抱く。
同奉仕団では▽雪上安全法救助員の養成講習▽団員たちの技能向上の研修―を1年おきに交互に実施。今年は救助員の養成講習の年で、11月末に苫小牧市民活動センターで講習会を開き、同奉仕団の村上恵也事務局長が講師を務めた。村上さんは「スキー場の救護活動は傾斜が付いた雪上で行うので、注意点が多岐にわたる」などと解説。「アキヤ」というそりでの搬送ではロープを使った固定の重要性も説き、ロープの結び方を何度も繰り返して実演した。受講した女性は「いろいろと丁寧に教えてもらったので、とても参考になった」と感想を話していた。来年1月の安平山スキー場での実地講習を経て、「スキーパトロール」として負傷者を搬送する資格も得られる。
山本委員長は「せっかくの楽しいスキーが残念な思い出にならないように願い、活動している。多くの人にスキーパトロールの活動を知ってもらいたい」と話し、当面は講習会開催などを通じて奉仕団をPRしていくという。
















