安心して暮らせるまちづくりへ、地域福祉の在り方を考える「共生社会を考えるシンポジウム」(苫小牧市主催)が11月30日、市民活動センターで開かれた。浦河町の精神科医院、医療法人薪水浦河ひがし町診療所の川村敏明院長が講演。障害者、高齢者福祉の現場で働く市内の弁護士や社会福祉士などによる討論会も行われた。
2021年度スタートを目指す、第3期市地域福祉計画の策定に向けた事業。市内で福祉の仕事に携わる人や、市民など約80人が参加した。
川村院長の講演テーマは「治さない医者~非援助の援助」。前半は同院デイケアの利用者や看護師など約10人が登壇し、自身の経験や思いなどを発表した。
利用者の多くは深刻な精神疾患によって感情のコントロールができなくなったり、自殺願望で頭の中がいっぱいになったりといった苦しみを抱えてきたと説明。デイケアを利用し地域内での傾聴活動や音楽活動、絵画制作などに取り組む中で社会参加を実現させているとした。
川村医師は「障害者支援というと健常者が常に障害者を支える形になりがち。時に行き過ぎた援助をしてしまうこともある」と指摘。本人が主体となった活動を周りが支えていく姿勢の大切さを訴えた。
このほか、髙田法律事務所(表町)の髙田耕平弁護士や苫小牧地域生活支援センター(矢代町)の園田亜矢センター長、市山手地域包括支援センターの社会福祉士加藤侑大さんがシンポジストとなり、孤立している人を支えるために必要な仕組みについて意見交換した。
















