苫信金本店 相続の相談所開設、顧客向けセミナーも検討

苫信金本店 相続の相談所開設、顧客向けセミナーも検討

 苫小牧信用金庫は2日、預金者の相続に関する相談に応じる「とましん相続センター」を本店(苫小牧市表町3)に開設した。4人体制で相続に関する事務手続きや電話相談に対応する。全国信用金庫協会(東京)によると、信用金庫による相続の相談所は珍しいという。

 同金庫によると、顧客の死亡による口座の解約や払い出しなど遺族からの相談はこれまで本店と支店、出張所、代理店計31店で年間1000件以上受け付けている。現場の職員が相談に応じるが、本店で専門的な対応を求める要望が上がったため、本州で同様の相談を受け付けている信用金庫を参考に、2カ月の試行期間を経てセンターを設置した。

 金融機関に口座を持つ預金者が死亡した場合、相続トラブル防止などのため口座は凍結される。口座の解約や名義変更について、遺言書の有無などで必要な書類が異なり、手続きによっては時間がかかるケースもあるという。

 相続センターは、本店5階の業務企画部内に設置し、専任スタッフ1人、兼任スタッフ3人の計4人体制で預金の相続に関する事務手続きや流れ、戸籍など必要な書類について説明を行う。電話で相談を受け付けるほか、利用者が本店や支店の窓口に訪れた際、現場の職員から連絡を受けて対応することも可能となっている。

 試行期間中は約40件の相談を受け付け、2日は3件の相談が寄せられた。相談は無料で平日午前9時から午後5時まで。法律の改正など顧客向けセミナーの開催も検討している。同金庫は「突然死や遺言のないケースもある。口座の凍結をできるだけ早く解消できるよう、悩んでいる人は相談してほしい」と呼び掛ける。

 問い合わせ、相談は同センター 電話0144(37)2233。

 苫小牧市政策推進課の統計によると、市内の死亡者数は2009年に1465人だったのが、18年は1859人と9年で26・8%増加。11年から出生数が死亡数を下回る自然減が続いている。このため市も、転出入や住所変更などの手続きをスムーズにできるよう、来年1月6日から市役所1階北庁舎に「総合窓口フロア」を設置する。住民課を「窓口サービス課」、国保課と高齢者医療課、介護の一部を「保険年金課」に分けて効率化を進める。

 市総合窓口準備室は「相続を含め、ライフイベントに関する手続きを効率化させたい」としている。

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