道栄駅伝部・全国高校駅伝登録メンバー10人決定―いざ”都大路”へ、仕上がり上々

道栄駅伝部・全国高校駅伝登録メンバー10人決定―いざ”都大路”へ、仕上がり上々
2年連続の都大路に向け練習する道栄駅伝部

 全国高校総合体育大会男子第70回全国高校駅伝競走大会(22日、京都市)=7区間、42.195キロ=に挑む北海道栄駅伝部の登録10人がこのほど決定した。10月の北海道予選会(北見市)1区10キロで区間賞をマークした絶対的エース小野隆一朗主将(3年)を筆頭に、1年生ながら主要区間の3区を担った森春樹(苫小牧明倫中出身)ら同予選と変わらぬ布陣に。選手たちは各種道外記録会で自己ベストを更新するなど、チーム力は上昇の兆しを見せている。

 2年連続、前身の道日大を含めると10回目の節目となる”都大路”挑戦に向けた土台が完成した。山中慎監督が、道予選直後から日々の練習達成度や記録などを総合的に判断し最終10人を選考。小野、工藤吏晟(3年)、宮武和矢(2年)といった前回全国駅伝を知るメンバーのほか、森ら1年生が4人も名を連ねる。

 11月30日から12月1日にかけて日本体育大健志台陸上競技場(横浜市)で開かれた長距離競技会では、まず小野主将が初日の10000メートルで存在感を示した。厳しい設定タイム29分30秒台で道高校記録更新を狙っていたが、「思った以上にいい走りができた」と29分16秒36の驚異的な記録をたたき出した。

 続く2日目の5000メートルでは3人が自己ベストを更新する力走。14分55秒54とチーム内3番目の記録を出した宮武は「レースの最初と最後でしっかりスピードを上げることができた。前日の10000メートルでの5000メートル通過が15分20秒だったのが自信になった」と話す。また道予選では補欠だった2年生の阪本亮太がここに来て調子を上げている。ランナー7人の中に「食い込んでくる可能性は高い」と山中監督は注目する。

 本番まで3週間を切った。「士気は上がっている」と小野主将。都大路メンバーは13日から事前合宿の地・岐阜県入り。翌14日には中京大陸上部主催の競技会5000メートルに参加し、区間配置にめどを立てる予定だ。「全国を経験したことがない仲間が多い。萎縮させないようにケアも忘れずにしていきたい」と主将。山中監督は「ここから体を絞っていけば、まだ記録は伸びてくる。目標の2時間6分は決して届かないタイムではない」と期待を込めた。

 70回目の記念大会となる男子全国駅伝は、各都道府県の予選会優勝校と、都道府県代表を除いた全国11ブロックの記録上位校合わせて58校が参戦する。号砲は22日午後0時半。たけびしスタジアム京都(西京極総合運動公園陸上競技場)を発着点とした京都市内コースを7人でたすきリレーしていく。

道栄出場選手
選手    学年 出身中学    5000メートル記録
小野隆一朗 3  白糠      14分20秒99
工藤吏晟  3  札幌あいの里東 14分36秒79
宮本蒼人  3  千歳青葉    15分10秒83
川内唯空  3  網走第二    15分17秒95
宮武和矢  2  帯広翔陽    14分55秒54
阪本亮太  2  函館桔梗    15分27秒68
森春樹   1  苫小牧明倫   15分00秒61
藤本雄大  1  北斗上磯    15分15秒86
桶谷優太  1  八雲落部    15分48秒94
下山立眞  1  遠軽      15分57秒42

全国高校で機電・男子出場チーム
都道府県 校名     出場回数
北海道  札幌山の手  2年ぶり11回目
青森   青森山田   4年連続25回目
岩手   一関学院   25年連続29回目
秋田   秋田工業   7年連続25回目
宮城   仙台育英   6年連続30回目
山形   東海大山形  3年連続17回目
福島   学法石川   9年連続11回目
茨城   東洋大牛久  初
栃木   那須拓陽   2年連続10回目
群馬   東農大二   2年ぶり28回目
埼玉   埼玉栄    3年連続39回目
千葉   八千代松陰  2年連続12回目
東京   国学院久我山 2年ぶり22回目
神奈川  藤沢翔陵   3年ぶり35回目
山梨   山梨学院   9年連続19回目
新潟   中越     2年ぶり15回目
長野   佐久長聖   22年連続22回目
富山   富山商業   3年ぶり23回目
石川   遊学館    11年連続12回目
福井   敦賀気比   初
静岡   島田     7年ぶり2回目
愛知   豊川     6年連続7回目
三重   四日市工業  16年ぶり17回目
岐阜  中京学院大中京 12年連続39回目
滋賀   滋賀学園   2年連続12回目
京都   洛南     5年連続26回目
大阪   関大北陽   3年ぶり7回目
兵庫   西脇工業   2年連続31回目
奈良   智辯学園奈良 3年連続3回目
和歌山  智弁和歌山  初
鳥取   鳥取城北   5年連続6回目
島根   出雲工業   24年連続28回目
岡山   倉敷     42年連続42回目
広島   世羅     16年連続49回目
山口   西京     27年連続32回目
香川   小豆島中央  4年連続4回目
徳島   徳島科技   4年ぶり24回目
愛媛   新居浜東   初
高知   高知農業   4年連続44回目
福岡   自由ケ丘   初
佐賀   鳥栖工業   10年連続44回目
長崎   松浦     2年連続3回目
大分   大分東明   9年連続18回目
熊本   開新     50年ぶり5回目
宮崎   宮崎日大   2年連続2回目
鹿児島  鹿児島実業  2年ぶり50回目
沖縄   北山     2年ぶり8回目

▽地区代表
北海道  北海道栄     2年連続10回目
東北   田村(福島)   9年ぶり22回目
北関東  水城(茨城)   11年連続14回目
南関東 鎌倉学園(神奈川) 2年連続2回目
北信越  美方(福井)   5年連続30回目
東海   伊賀白鳳(三重) 16年連続31回目
近畿   須磨学園(兵庫) 2年ぶり6回目
中国   水島工業(岡山) 初
四国   松山商業(愛媛) 4年連続13回目
北九州  大牟田(福岡)  2年連続42回目
南九州  九州学院(熊本) 16年連続39回目

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