苫小牧ゆかりの木版画家 浅野武彦さん企画展 市美術博物館で7日から

苫小牧ゆかりの木版画家 浅野武彦さん企画展 市美術博物館で7日から
会場設営を進める学芸員

 苫小牧市美術博物館は7日から来年1月19日まで、苫小牧ゆかりの木版画家浅野武彦さん(1927~2016年)の作品を紹介する企画展を開く。風景や動植物などを描いた作品のほか、師と仰いだ川上澄生と交わした書簡、年賀状など100点以上が並ぶ。収蔵品展「ユア・セレクション~所蔵名品選展より」も同時開催予定で、同館では準備が急ピッチで進んでいる。

 浅野さんは札幌市生まれ。北海道大学医学部を卒業後、苫小牧市立病院に勤務した。学生時代、白老町に疎開していた川上の指導を受けて腕を磨き、苫小牧美術協会では会長、名誉会長を務めた。自然をこよなく愛した浅野さんの作品からは独特の力強さ、繊細さが感じられる。

 企画展は「浅野武彦の木版画の世界」と銘打って、版画制作、風景、動物、植物、骸骨の五つのテーマに沿って作品や資料を紹介。樽前山を背景にした雪原、積雪した札幌市の中島公園、十勝岳など雪景色を描写した作品が数多く並ぶ。

 医師の経験を生かして鮮明に骸骨を描いた作品の数々は「蜘蛛(くも)の糸」や「平家物語」の1場面を切り取って表現。リスやハクチョウの群れ、ハナショウブ、ユリといった生命力あふれる作品も目を引く。

 収蔵品展は昨年2月、地元ゆかりの作家の力作を集めた「美術博物館所蔵名品選」の際に行った投票で、人気のあった遠藤ミマンの「赤い帽子」、鹿毛正三の「紅葉の北大演習林」など上位8点を展示している。

 担当学芸員は「多様な作品から、作者の世界観を感じてほしい」と話す。

 初日の7日は午前11時から学芸員による展示解説会、午後1時30分からは、3人組のフルートアンサンブル「アマービレ」によるロビーコンサート(美術館友の会主催)が予定されている。

 企画展は一般300円、高校・大学生200円、小中学生以下無料。午前9時30分~午後5時。

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