JR北海道は4日、2019年4~9月期の線区別収支を発表した。営業損失は合算で218億3100万円となり、前年同期に比べ赤字幅を8億5100万円圧縮させた。線区別では札幌圏(4線区)を除く22線区で赤字となり、依然として厳しい経営実態が続いている。
JR北の綿貫泰之常務と高橋慶久財務部長が会見し、説明した。
今年4~9月期の全線区の売上高に当たる営業収益は404億3400万円。昨年9月の胆振東部地震からの需要回復や、新千歳空港への利用が増加したこともあり、前年同期に比べ19億2900万円増に。一方、雪解けが早く、多くの線区で線路設備修繕工事を早期に着工したため修繕費が増加し、営業費用も前年同期比10億7800万円増の622億6500万円。この結果、赤字幅を8億円余り改善させた。
線区別では、北海道新幹線(新青森―新函館北斗)が最大の31億2900万円の赤字を計上。JR北が公的支援を前提に存続させる方針の8線区では、沿線の高校の通学手段をバスから鉄道へ切り替えて利用が増えた日高線(苫小牧―鵡川)は1億6700万円の赤字。前年同期に比べ赤字幅を2300万円圧縮させた。室蘭線(沼ノ端―岩見沢)は、車両の減価償却費などが減少し、5億2800万円の赤字。こちらも前年同期比で7300万円改善させた。
この他、日高線の鵡川―様似(バス代行の実績)は3億3200万円の赤字。室蘭線(室蘭―苫小牧)は5400万円改善させたものの12億9400万円の赤字になった。
一方、札幌圏の4線区(札沼線桑園―医療大学、函館線札幌―岩見沢、千歳・室蘭線白石―苫小牧、函館線小樽―札幌)は営業収益が前年同期に比べ12億1500万円増加。線区別で唯一、4億6100万円の黒字へ転換させた。
綿貫常務は札幌圏が黒字になったことについて「まだ除雪費が発生していない現時点での数字。下期は例年、修繕費などが多くなる。年度の数字はまだ想定できない」と話している。
















