宇宙ステーションミールを見学できる苫小牧市科学センター併設の「ミール展示館」は11日、1999年の開設から丸20年を迎えた。同センターの松本誠館長は「今後も展示館での体験教室などを通し、科学の魅力を子どもらに伝えていきたい」と意気込む。
ミールは、旧ソ連が1986年に打ち上げた長期滞在型宇宙ステーション。15年間使用され、100人以上の宇宙飛行士が滞在した。
本機は2001年に役目を終え、大気圏に落下焼却。南太平洋沖に沈んだため、同館の予備機が世界で唯一残る実物。苫小牧市が市制施行50周年を迎えた1998年に、岩倉建設から寄贈を受けた。
当初は屋外展示で、内部はイベント時などにしか公開されなかったが、市民らの要望を受けて屋内展示施設の整備が決まり、翌年に完成。機内の操縦室や無重力に対応したトイレなどを気軽に見学し、宇宙空間での飛行士の生活を学べるようになった。
開設後はロシアのアレクサンドル・セレブロフ、アレクサンドル・ラズートキン、セルゲイ・アウデエフといった宇宙飛行士も見学に訪れている。
科学センターは、より多くの人たちに足を運んでもらおう―と主に市外の団体客や観光客向けだったミールの役割や設備について学ぶ「ガイドツアー」を昨年から市民向けにも実施。8月には、段ボールやペットボトルを使った「空気砲」作りを楽しむ科学体験教室「ミール展示館de科学遊び」をスタートさせるなど同館を活用した独自の宇宙教育を模索している。
松本館長は「今後も市民が宇宙や科学に興味、関心を高める事業を企画を練っていきたい」としている。
















