知事、苫小牧市長に説明へ IR誘致見送りで論戦 道議会予算特別委 再挑戦時期は流動的

知事、苫小牧市長に説明へ IR誘致見送りで論戦 道議会予算特別委 再挑戦時期は流動的
IR見送り判断の質問に答える鈴木知事=10日午後、道議会予算特別委

 鈴木直道知事が11月29日にカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致見送りを表明したことを受け、10日の道議会予算特別委員会は総括質疑で与野党会派が知事の姿勢を幅広くただした。知事は環境影響評価(アセスメント)が2021年7月の区域認定申請期限まで間に合わないことを理由に、優先候補地・苫小牧市植苗地区の認定申請を見送った経緯などについて「まずは苫小牧の市長に話をさせていただきたい」と述べ、開会中の第4回定例道議会(12日まで)終了後に苫小牧市を訪問することを明らかにした。沖田清志氏(民主・道民連合、苫小牧市区)の質問に答えた。

 道では今回の誘致見送り表明後、土屋俊亮副知事が苫小牧市を訪問し、岩倉博文市長ら関係者に説明しているが、沖田氏は「地元は混乱している。今回の判断に至った経緯や理由について、知事自身が苫小牧に赴いて自ら説明する責任があるのではないか」と迫った。

 知事は近く、苫小牧市へ出向いて岩倉市長と面談する姿勢を示したほか、「記者会見やインターネットなどを通じて苫小牧市の皆さんはもちろん、道民にもしっかり説明していかなければならないと考えている」と述べた。

 さらに沖田氏は知事が誘致に再挑戦する意欲を示していることについて「今後、苫小牧市がどうするか分からない。肝心な候補地が乗り気でない場合は進まない。来たるべく時期に挑戦すると知事が判断したことは、今後は全て道が責任を持って進めるということか」と質問。知事は「まずは苫小牧市の現候補地を基本に、今回見送る理由となった自然環境などの課題を踏まえ、誘致の可能性について改めて検証したい」と説明した。

 田中芳憲氏(自民党・道民会議、恵庭市区)は、最大3カ所認定される今回の誘致レースで仮に2カ所に認定がとどまった場合「残り1カ所について、知事の考えに入っているのか」と再挑戦の申請時期をただした。知事は「来たるべき時期がいつになるか。現時点では定かではない」と強調し、「今後、国の動向などを注視しながら進めて行く」と述べるにとどまった。

 この他、赤根広介氏(北海道結志会、登別市区)は、11月21日の道議会決算特別委で知事が植苗地区の環境アセスで「タイトなスケジュールを設定する必要がある」と答弁していたことについて、「この時点で認定申請に間に合わないことが判明していたのではないか」と疑問視。

 知事は29日の定例道議会本会議で見送り表明する当日ぎりぎりまで「熟慮に熟慮を重ねた。さまざまな課題を乗り越えることができるのか、否かを考えていたというのが現実」と理解を求めた。

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