苫小牧青翔中学校バスケットボール部の山岸竜輔(2年)が、来年1月に行われる2019年度ナショナル育成センターU―14のトライアウトに挑戦する。合格すれば2年連続のトレーニングキャンプ参加となるだけに、「昨年よりレベルアップしたところを見せたい」と意気込んでいる。
選手育成を目的とした同センターのトレーニングキャンプが来年2月から3月にかけて3回、東京で行われる。参加するには1月に東京で行われるトライアウトを通過する必要がある。トライアウトは書類審査などの選考を合格した選手が受けられるが、山岸は昨年のU―13カテゴリーでキャンプ参加を果たしているため、無条件でトライアウトを受けることができる。運動能力を測るテストやシューティングなどの基本的なスキルを見極める審査が行われる予定だ。
山岸は身長184センチで同部ではセンターを担っている。昨年から7センチほど伸びており、「サイズだけでなくバスケのスキルが向上したことをアピールしたい」と山岸。「リバウンドだけでなく外からのオフェンスも積極的にしていきたい」と意欲を燃やす。
山岸は身長を生かしたインサイドのプレーだけでなく、ペイントエリア(ゴール付近のエリア)の外側からゴールに向かって切り込むドライブやシュートなども得意だ。ただ「ドリブルは少し苦手」と言い、日々の練習で克服を目指す。「ドリブルを磨いてオールラウンドに活躍できる選手になりたい」と話しており、同部の佐々木勤ヘッドコーチは「どのポジションでもこなせる選手。身長は高いがガードでも活躍できるのでは」と期待を寄せる。
山岸は同部の主将と同時に同校生徒会長も務める。強いリーダーシップも備えており担任の菊池美香教諭も「真面目な中にユーモアのセンスも持っている生徒。周りの生徒からの信頼が厚い」と評価する。
2年連続のキャンプ参加を目指す山岸。昨年のトライアウトは「ぎりぎり合格した」という。コーチへのアピール不足が反省点だった。今年は「選ばれたメンバーの中でも目立つ活躍を見せたい。プレッシャーに負けず持っているものをすべて出し切りたい」と意気込みを語った。

















