準絶滅危惧種オオジシギを保護 「調べ隊」来年豪州へ 苫小牧の小学生と保護者ら13人 日本野鳥の会

準絶滅危惧種オオジシギを保護 「調べ隊」来年豪州へ 苫小牧の小学生と保護者ら13人 日本野鳥の会
渡豪する「オオジシギ調べ隊」のメンバー

 日本野鳥の会は、準絶滅危惧種の渡り鳥オオジシギの保護調査プロジェクトの一環で、苫小牧市の小学生と保護者ら13人による「オオジシギ調べ隊」を結成し来年1月、越冬地の豪州を初めて訪問する。15日に市内植苗のウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンターで結団式を実施。児童たちは、豪州での調査体験への期待に胸を膨らませた。

 オオジシギは道内を主な繁殖地とし、秋冬は豪州で過ごす。開発行為などによって生息環境が失われやすく、草原や原野に飛来する他の鳥類の保護につながる指標種となっている。環境省のレッドデータでは準絶滅危惧種とされており、同会が勇払原野で実施した調査によると、個体数は2001年に107羽だったが、19年は63羽まで減少している。

 プロジェクトの狙いは▽種の保護▽環境保全▽オオジシギのことを伝える―の3点。18年、19年にも調べ隊員を募り、勇払原野でオオジシギの生育状況を調べた経緯があり今回は2年連続で参加した市内3家族10人が豪州行きを希望した。

 一行は来年1月6日苫小牧を出発し、7日に豪州の首都キャンベラ近郊のジェラボンベラ湿地に向かう。調査は8、9の両日実施。オオジシギを捕獲して発信器を取り付ける作業などを計画している。

 10日はブラックマウンテン自然保護区や国立博物館などを見学し、12日に帰国。2月にウトナイ湖野生鳥獣保護センターで事後報告会を開き、現地での活動を報告する予定だ。

 結団式では、同会の中村聡レンジャー(57)が16年度にスタートしたプロジェクトの概要を紹介。児童たちは「オオジシギを守る気持ちで訪問します」「オオジシギの冬の過ごし方やどのような時間帯に活動しているのか調べたい」などと決意を紙に記し、全員で記念撮影を行った。

 「豪州で日本と違うオオジシギを見て、いろいろ見聞きする中で勇払原野の重要性を実感してもらいたい」と中村レンジャー。苫小牧拓進小6年の原田雛寧(ひなね)さん(12)は「野鳥や世界の環境に興味があるのでしっかり調べたい」と意気込みを語った。

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