70回の節目を迎える男子全国高校駅伝競走大会(22日、京都市)に北海道栄高校駅伝部が2年連続で挑戦する。同部としては、北海道日大時代を含め10回目の都大路。1区から7区まで計42・195キロのたすきリレーの権利を得た10人の登録メンバーを紹介する。(全5回掲載)。
■森春樹(1年)=苫小牧明倫中卒
2016年卒業の高橋虎右(苫東中出身)以来となる苫小牧戦士。今夏の全国高校総合体育大会(沖縄県)男子3000メートル障害ですでに全国舞台を経験している将来のエース候補は、「ワクワクした気持ちもあれば、緊張もしている」と話す。
10月の道予選では1年生ながら主要区間の3区(8・1075キロ)を担った。最大のライバル札幌山の手の外国人留学生に抜かれはしたが、「今までにないくらい集中できた」と日本人トップ、区間2位のタイムは立派だった。
小学時代は市内のクラブサッカーチームに所属し、欧州の名門レアル・マドリードのキャンプにも参加した経験を持つ身体能力にたけた逸材。都大路でも主要区間の出走はほぼ確実。「調子は上がっている」と頼もしい。
■藤本雄大(1年)=北斗上磯中卒
丸刈りでひときわ元気良く練習に励むのには理由がある。名門函館工業高出の父の影響で、小学2年生から中学までは野球を志していたからだ。
競技に必要な「体力づくりのため」励んできた長距離走だったが、3000メートルタイムが校内3位になるなどの実力が認められ、中学3年時に全道駅伝出場を果たした。1区3キロを任され区間10位と健闘。「自分に合ってる」と駅伝への転向を決意した。
めきめきと頭角を現し、全道駅伝では5区(3キロ)に抜てきされた。前日までは胸躍らせていたが、レース中は「雰囲気にのまれてしまった」ことで区間4位と不本意な結果に終わった。
昨年、道栄の応援で京都まで足を運び、都大路の雰囲気は肌で感じている。「緊張を楽しみに変えて、全道の悔しさを晴らしたい」。固く誓う。




















