2020年東京五輪 聖火リレーコース決定 住民の期待高く 「楽しみ」「誇らしい」

2020年東京五輪 聖火リレーコース決定 住民の期待高く 「楽しみ」「誇らしい」
聖火リレーのコースとなった苫小牧市の王子通

 2020年東京五輪聖火リレーで東胆振1市4町を経由する詳細ルートが公表され、地域住民らの期待が高まっている。各自治体のコースは中心部の約2キロ。地元からは「とても楽しみ」「まちを知ってもらう機会になれば」といった声が上がる。

 道内の聖火リレーは来年6月14、15の両日で東胆振は、白老町が14日のゴール地点となる。15日は苫小牧市を出発後、むかわ町、厚真町、安平町の順に進む。

 苫小牧市は若草町の中央公園―白鳥王子アイスアリーナ間がコース。ランナーは王子通りや駅前本通などを通過する。

 「自分にとっても、子どもにとっても居住地で聖火リレーが行われるのは一生に一度かもしれない」と語るのは、7歳と2歳の子どもを育てる同市明野新町の主婦大矢里子さん(43)。東京五輪は「遠いまちの出来事」と感じていたが、中心市街地を聖火が通ることを知り「急に身近な存在になった。子どもたちに間近で見せてあげたい」と話す。

 同市新開町の主婦桃井淳恵(すずえ)さん(73)も「ランナー通過を心待ちにしている。孫と一緒に応援に行きたい」と期待に胸を膨らませる。「五輪の観戦チケットの抽選は当たらなかったが、夏には東京を観光するつもり。五輪の雰囲気を思う存分楽しみたい」と声を弾ませた。

 同市柏木町の会社員田中大貴さん(21)は「ルートに苫小牧を選んでもらえたことが純粋にうれしい。苫小牧を広く知ってもらう契機になれば」と期待。町内会役員を務めており、「地域住民の一人として、応援のムードづくりに貢献したい」と意気込む。

 小学生の頃から陸上部に所属しているという、苫小牧工業高等専門学校機械工学科5年の加藤璃旗さん(19)も「地元で聖火リレーを見られるのはうれしい。苫小牧のさらなる活気につながれば」と喜ぶ。

 「肉眼で見られるなんて最高」と語るのは、むかわ町福住の松井恵美子さん(84)。昨年の胆振東部地震で経営していた美容室を失い、6月には看病していた夫の求(もとむ)さんを亡くし、気落ちしていたが「聖火ランナーが町を走る日は一周忌に当たる」と運命を感じている。人生2度目の東京五輪を『2人で見たい』と主人は話していた。主人の分もこの目に焼き付けたい」と言う。

 厚真町は町役場を出発後、仮設住宅のそばも通過してあつまスタードームまで行くルート。陸上競技少年団「厚真スローイングチーム」に所属する厚真中学校3年の田居優樹君(15)は「世界規模で行われる大会の大きな行事が厚真でも開催されるのは誇らしい」とにっこり。「小さな町だからこそみんなが集まり、盛り上がるようなことができれば」と述べた。

 安平町地域おこし協力隊員で、同町早来栄町の石川恵理さん(33)は「いろんな人たちの熱い気持ちをリレーしていく中で、改めてみんながつながりを持つきっかけになる」と述べた。

 白老町では、民族共生象徴空間(ウポポイ)で聖火到着を祝う行事も予定されている。北海道栄高校3年の熊谷梨々香さん(18)は「聖火が通る時は家族で応援に行く。今から楽しみ」と笑顔。「ウポポイがゴールということもあって町全体が盛り上がるはず」と目を輝かせた。

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