韓国出身・女子プロゴルファーペ・ソンウさんが厚真中央小児童にお菓子贈る

児童一人ひとりにお菓子を手渡すペ・ソンウさん

 韓国出身の女子プロゴルファーで、今年の日本ツアー2勝をマークしたペ・ソンウさん(25)が17日、昨年の胆振東部地震で被災した厚真町の厚真中央小学校(池田健人校長)を訪れ、全児童150人にお菓子をプレゼントした。

 ペさんは、昨年の韓国ツアー賞金ランキング2位の実績を引っ提げて今年から日本ツアーに参戦。8月に北広島市で開催された北海道meijiカップで日本ツアー初優勝を飾ったほか、今季最終戦となったLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップでメジャー大会制覇を果たし、最終的に賞金ランキング4位と飛躍した。

 今回寄贈したのは、meijiカップ優勝の副賞として贈られた明治製品10年分のうち約2000個で、同校では児童一人ひとりに詰め合わせを直接手渡した。ペさんは「meijiカップで(優勝者が)チョコレートをもらうのを見たことが私の夢の始まり。夢を持ち続けて努力を続けて、今年優勝することができた」と語り、「皆さんも地震に負けず、夢を持って一生懸命やれば、いつかかなう時がくる」とエールを送った。

 児童を代表してあいさつした5年生の高橋凛久君(10)は「厚真中央小まで来てくれ、お菓子をもらえてうれしかったです」と謝辞を述べた。

 このほかに3年生児童と一緒に給食を食べて交流。児童たちも興奮気味で「ホールインワンを何回したことがありますか?」「日本で好きな食べ物は何ですか?」などとたくさんの質問を寄せていた。

 初めて厚真町を訪れたというペさんは、報道陣の取材に対し、「来る途中に復旧作業の現場などを見て心が痛んだ」と振り返りながら、「技術的に足りない部分を補いながら、応援の力を借りてまた頑張っていきたい」と話していた。

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