苫小牧市は妊婦や出産して間もない女性の希望に応じ、「アドバイザー」を自宅に派遣し、悩み事に耳を傾けたり、子育て情報を提供する「プレママ・ママの安心訪問事業」をスタートさせた。安心して出産、育児できる環境づくりを目指した取り組みで、市子育て世代包括支援センターが企画。アドバイザーは、養成講座で対人支援について学んだ市民が担う。市は積極的な利用を呼び掛けている。
2016年4月に開設された子育て世代包括支援センターでは妊娠や出産、子育てに関する相談対応に加え、希望があれば個別の支援計画を作成。計画に基づいて保健師や助産師が継続的な支援に当たるほか、他の部署などで扱う子育て支援事業につなげる。
「安心訪問事業」は、相談相手が身近におらず、地域ので孤立しがちな妊産婦の悩みに寄り添う新たな取り組みとして今月、スタート。市内在住で妊娠中の女性または出産後7カ月未満の産婦が対象となる。援助の申し込みを受けた同センターがアドバイザーと利用希望者のマッチングを担う。
アドバイザーが直接、自宅を訪れて悩みに耳を傾け、必要に応じて児童センターや子育てルームなどが手掛ける地域の子育て支援サービスに関する情報を提供する。
利用は無料で、1日1回1時間程度(最大2時間まで)。妊娠中は6回まで、出産後も6回まで利用できる。場合によっては同センターで展開している産後ケア事業や市の保健師による個別支援につなげるという。
市は事業開始に先駆けて11月下旬、アドバイザー養成講座を実施。市の女性人材バンクを通じて協力を呼び掛けたところ、6人が受講した。妊娠や出産に伴う心身の変化で生じがちな悩み、話を聞く上で必要な姿勢などを伝え、30~60代の5人の女性がアドバイザー登録に至った。
アドバイザーは基本的に保健師や助産師、保育士などの有資格者や子育て支援活動の経験者などが務めるが、専門的知識に基づく助言、心身ケアは行わない。あくまで市民の立場から、妊産婦が日常的に抱える悩みに寄り添うことが主な役割だ。
事業開始から約3週間で、すでに妊産婦5人が利用を希望しているという。
市健康支援課は「誰かに話を聞いてもらうだけで、気分が晴れたり、考えが整理されることがある。気軽に事業を活用してほしい」とアピールしている。
事業に関する問い合わせは市子育て世代包括支援センター 電話0144(32)6410。
















