政府が20日に閣議決定した2020年度予算案で、北海道開発予算案の総額は19年度当初予算比0・5%増の6392億円となった。予算総額が前年度を上回るのは13年度から8年連続で、6000億円を超えるのは2年連続。▽胆振東部地震からの復旧・復興と防災・減災、国土強靱(きょうじん)化▽来年4月に白老町に開業する「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を通じたアイヌ文化の復興の促進―を、「最優先課題」として位置付けた。
防災・減災、国土強靱化につながる臨時・特別措置として644億円を計上。臨時・特別措置を除く開発予算の総額は5748億円で、19年度当初予算比1・6%増となった。
一般公共事業に充てられる北海道開発事業費は0・4%増の6275億円。事業別では、治山治水が1・8%増の1235億円に。石狩川、十勝川、天塩川などの治水対策を推進するほか、胆振東部地震で土砂災害が起きた日高幌内川(厚真町)で復旧工事を継続。港湾整備費は13・3%増の209億円。苫小牧港などの国際物流機能の強化を図るほか、函館港などのクルーズ船の受け入れ環境も整備する。空港整備費は39・3%減の113億円。新千歳空港の外国人旅行者の受け入れ環境の整備や、国内外の航空ネットワークの強化にも取り組む。
道路予算は6・5%増の2290億円を計上。農林水産基盤整備費は1・1%減の1337億円で、農地の大区画化や屋根付き岸壁整備も進めて農水産物の競争力強化につなげる。
4月24日にオープンする「ウポポイ」については、多彩なプログラム、展示を実施し、年間来場者数100万人を目指す。
鈴木直道知事は閣議決定された開発予算について「胆振東部地震をはじめ激甚化・多様化する災害への対応や安全・安心な社会基盤の形成、ウポポイを通じたアイヌ文化の振興」に力を注いでいる点を評価。さらに「日米貿易協定を踏まえた農林水産業の生産基盤の強化、それを支える道路、港湾、空港の交通・物流ネットワークの整備など、必要な予算が確保された」と受け止めている。
















