農地の湛水被害解消へ 苫小牧と安平のフモンケ地区 農業用排水路改修工事が終了

農地の湛水被害解消へ 苫小牧と安平のフモンケ地区 農業用排水路改修工事が終了
改修工事が終了した農業用排水路(提供)

 北海道開発局室蘭開発建設部が、苫小牧市と安平町にまたがる農業地域のフモンケ地区で進めてきた農業用排水路改修工事が23日、終了した。2013年度から7年かけて整備し排水能力が回復することで、酪農家ら約60戸が排水路があふれて農地の湛水(たんすい)被害を受けずに済むようになった。

 フモンケ地区は遠浅川とフモンケ川流域に開けた農業地域。牧草を中心に、トウモロコシ、小豆、テンサイ、小麦、スイートコーン、大豆などが栽培されている。1973年までに整備した排水路は老朽化が進み、護岸の崩壊などで排水機能が低下し、降雨量が多い時期は牧草地や農地に湛水被害が生じていた。

 改修した排水路は2本で計6・5キロ。細長いコンクリート製柵板を排水路の両面に固定させたほか、自然繊維植生シートで土手を覆って自然環境に配慮した。工事中は沈殿槽を設け、ろ過後に河川へ排水していた。受益面積(排水路を利用する農地)1274ヘクタールのうち、苫小牧市は12%、安平町は88%を占める。総事業費は約19億円。

 室蘭開発建設部は改修工事の完成で、営農経費や排水路維持管理費が節減され、作物生産も向上するため、年間1億2000万円の費用対効果があると試算。同部胆振東部農業開発事業所は「湛水被害を解消し、地域農業の発展に期待したい」としている。

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