苫小牧工業高等専門学校の学生有志が中心のロボット開発チーム「蝦夷羆(エゾカムイ)」が、来年3月に京都で開かれるロボットの性能を競う国際大会「ロボマスター」日本予選に向けて着々と準備を進めている。すでに3種類のロボットの設計を終え、来年1月末の完成を目標に製作中。スポンサー集めにも本腰を入れている。
蝦夷羆は、小型無人飛行機ドローン製作大手のDJI(中国)が主催する「ロボマスター」に着目。7月に学内外の16人で結成した。eスポーツのようにショー要素が強く、全国の技術系大学などでチーム結成が相次ぐ中、来年3月に日本予選が初開催される流れに乗った。チーム名は「ヒグマのように強く」との思いを込め、羆の文字を入れ、アイヌ語で神を意味するカムイと読ませる。
現在は苫高専本科・専攻科10人、北大2人、大阪大1人、長岡技術科学大4人、高専OBの社会人2人の計19人で苫高専と北大を拠点に活動。チーム内で機械、電気、運営、広報などの役割分担を決め、ロボットの設計やプログラミングなどを行ってきた。これまでに「歩兵」「ヒーロー」「哨兵」と命名した3種類のロボットを設計した。
「歩兵」は車輪で自走しながら直径17ミリの玉を発射し、相手を攻撃するロボット。走行部分を長岡技科大、玉の発射部分を苫高専が担当する。ピッチングマシンと同じ要領で、真っすぐ玉にを打ち出せるよう計算を重ねた。
歩兵を大型にした攻守の要「ヒーロー」はロボットの底面の骨組みを直角ではなく、ひし形に組み込むことで衝撃の吸収性を高めた。車輪部分もちょうつがいの脱着式で部品化するなど、攻撃された際の影響まで踏まえて設計した。
設計などを担当した本科5年生の藤田亘さん(20)、広瀬和真さん(20)、井内智さん(20)、原聖矢さん(20)は「いろんな国のロボットを参考にした」と説明。木の板で模型を組むなどして準備を進めており、今後は「どこまで加工の精度を高められるかが鍵」という。部材はより軽く、強度な炭素繊維の強化プラスチックCFRPを使う予定。従来の工具、レーザー加工では難しく、企業と連携した作業が必要になるという。
ロボット製作などの活動資金集めにも奔走中。苫高専と協力会が開いた地域連携シンポジウムで取り組みをアピールしたり、有志が市内外の企業に出向くなどして広く協力を呼び掛けている。
プロジェクトマネジャーの三上隼人さん(20)=専攻科1年=は「ロボマスターだけにとどまらず、来年8月の『超人スポーツ』への参加も目指す。北海道のものづくりの未来を明るくするための活動になれば」と意気込んでいる。
資金協力などの連絡はGメール「ezokamuy1@gmail.com」。問い合わせは土谷助教 電話0144(67)8008。
















