競走馬の生産業アスラン(塚原祐介社長)が、苫小牧市樽前401に生産牧場を開業した。約15ヘクタールに放牧地や厩舎(きゅうしゃ)などを整え、今月21日に浦河町でけい養していた繁殖牝馬14頭を移した。同社は「樽前を拠点に国内外で活躍する競走馬を生産していきたい」と意気込んでいる。市によると、競走馬生産牧場は市内3カ所目という。
同社によると、6月に採草などに使われていた民間の農地取得。繁殖牝馬と子馬用の放牧地5カ所、平屋建て厩舎2棟(27頭分)を完成させた。馬が病気になった際に隔離するための防疫用厩舎1棟(2頭分)、本社となる事務所の建設も来年1月の完成を目指して整備中という。
同社はこれまで自前の牧場を持たず、浦河町で他牧場2カ所の馬房などを借り、競走馬を生産してきた。当初は塚原社長の個人事業だったが昨年、生産拠点の新設に向けて法人化し、進出先を樽前に決定。現在は山手町に仮事務所を設け、従業員4人体制。今後は事業拡張に合わせ、新規雇用も検討する。
菅沼聡場長(42)は「市内外に候補地があったが、樽前は平坦で馬に負担が掛からず、もともと採草地で餌にも困らない」と進出理由を説明。同社の生産馬は国内向けにとどまらず、南半球主にオーストラリアに輸出しており、「海外オーナーを相手にする機会も多く、新千歳空港からの近さも魅力だった」と強調する。
樽前地区で2カ所目の競走馬生産牧場となり、農地の荒廃予防にもつながり地元にとっても朗報。敷地内は関係者以外立ち入り禁止だが、市道から放牧地の馬も一望できる。「セレクトセールなどで高値で取引、評価される競走馬を出し、活躍が地域の人たちの目に留まるようになれば」と話している。
















