海の安全守り20年 苫小牧信号所と勇払信号所

海の安全守り20年 苫小牧信号所と勇払信号所
港の安全を担う苫小牧信号所

 苫小牧海上保安署が運用する苫小牧港・西港の苫小牧信号所と勇払信号所は今年、現行施設に更新されてから20年の節目を迎えた。船舶交通を整理する信号所は道内唯一で、北日本最大の港湾の安全を担保。24時間365日態勢で年間1万7000隻超の船舶を管制している。

 フェリーやRORO船(フェリー型貨物船)などの運航が多い同港では人工掘り込み式で袋小路の地形を踏まえ、信号所が港内の交通整理をしている。

 1964年、近接地に鉄筋コンクリート3階建て施設が設けられたのが始まり。69年から閃光(せんこう)表示方式の信号を導入し、73年には高さ22メートルの信号所が完成した。

 99年4月に現行の信号所に切り替え。苫小牧信号所を苫小牧市港町1、同市勇払信号所を晴海町1に新設し、港内一区間制を苫小牧、勇払の二区間制にした上、表示方式を電光表示板のアルファベット文字に改めた。

 高さ40メートルの鉄塔の上部から、入港可能な場合はI(イン)、出港可能な場合はO(アウト)などと分かりやすく表示。港内監視カメラやレーダーで管制し、同署員7人が港湾合同庁舎内で2交代制の24時間、365日態勢で運用している。

 同署によると99年以降、入港船舶は年間9200~1万2300隻。管制対象船舶は500総トン以上で、2018年実績で1万7050隻が対象となった。管制対象数が多いのは船舶が港湾水路の最深部まで進んだ場合、苫小牧、勇払の両信号所の管理を受けるため。信号の切り替え回数は両信号所合わせて年間約8000回に及ぶ。

 霧で視界不良の日も多い苫小牧だが、管制による事故の発生は皆無。今月17日、施設の安全総点検に立ち会った同署員の加賀雅人さん(26)は「問題なく運用されていた。苫小牧は船舶の入出港が多い。これからも管制信号で船の安全を守り、スムーズな運航をサポートしていければ」と話していた。

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