パラリンピック競技体験と文化交流を織り交ぜたイベント「パラカル」が8日、札幌市南区の札幌みなみの杜高等支援学校体育館で開かれた。平日にもかかわらず道内各地から100人以上が来場。苫小牧市内で幼児向け体操教室を手掛けるチアフルもエアトランポリン体験ブースを設置する中、参加者は心地よい汗を流しながらパラ競技の理解を深めていた。
札幌新陽高校(札幌市南区)の生徒が授業の一環として年齢、性別、障害の有無を超えたパラリンピック競技の魅力発信を企画。みなみの杜高等支援学校の協力も得ながら、初めて実現させた。
会場にはボッチャ、シッティングバレー2種目のパラ競技が体験できるコーナーを設置。新陽高生徒による異文化交流、サイエンスショーブースもにぎわいを見せた。チアフルブースにも多くの子ども連れや障害を持った参加者が足を運び、空気で膨らんだビニール製のエアトラを夢中になって楽しむ光景が広がった。指導責任者の小堀由貴さんは、「私たち自身も一緒になって楽しめた。幼児だけではなく、また違ったエアトラの使い道も分かった」と話す。
事前の申し込み段階では30人ほどだったが、ふたを開けてみれば目標を超える来場があったパラカル。元駒大苫小牧高野球部コーチで、札幌新陽高教諭の小崎達也統括は「いろんな人との出会いを通じて、生徒たちがものすごく成長してくれた」と目を細めていた。

















