スケートボードのキッズ、ジュニアで活躍している苫小牧市内の梅澤颯(そう)=ブレイズ・拓勇小3年=と山口翔生(かい)=同・ウトナイ小5年=、弟・零生(れい)=同・同1年=の3人が18日に千葉県で開催されるFlakeカップチャンピオンシップに初めて出場する。3人は「優勝目指して頑張りたい」と意気込んでいる。
アパレルブランドのFlakeが主催するFlakeカップは日本スケートボード協会公認の大会。小学生スケーターの登竜門として2007年から開かれている。全国9カ所で予選に当たる大会が展開され、昨年は600人以上の選手がエントリーした。
3人は昨年8月に札幌市で開かれた大会に参加。梅澤は小学1~3年のキッズクラスで優勝し、山口零生が準優勝だった。翔生は同4~6年のジュニアクラスで3位入賞した。
競技は、ランプと呼ばれる湾曲した滑走面を両クラスとも持ち時間45秒を2回滑り、技を披露する。3人の審査員が300点満点で評価し、高い方の得点で競った。
キッズクラスは13人がエントリーした。梅澤はボードを2回転させるダブルキックフリップなどの技を成功させ142点をマーク。梅澤は「特にダブルフリップはきれいに決まった」と手応えを語った。
梅澤はキッズスケーターの聖地、神奈川県藤沢市で開かれる全国規模の大会では一昨年22位だったが、昨年は7位と躍進。いずれプロ合格も目されており、指導する苫小牧市内のボードショップ「ブレイズ」の西村千秋代表も「練習量が並外れている。2、3年後にはプロ合格も夢ではない」と太鼓判を押す。
同クラス準優勝だった山口零生は118点で、3位に1点差で競り勝った。ランプのへりに板と体を180度回転させながら引っ掛けるキャブロックと呼ばれる技の後、ボードのみを180度回転させてそのまま着地する大技「キャブロックショービットアウト」を成功させた。西村代表は「兄の翔生の技を見てそれを自分の物にしている。技によってはレベルが翔生に追い付きそうなものもある」と期待する。
ジュニアクラスは32人が参加した。山口翔生は250点で、2位と1点差で惜しくも3位にとどまった。縦横ともに1回転させる「トレフリップ」を成功させたほか、ボードを縦に1回転、横に半回転させるフロントフリップなども決め、ミスの少ない滑りを見せている。
今年はプロ資格獲得が濃厚と関係者が注目する翔生。Flake杯での好成績が期待される。翔生は「ノーミスが目標。兄弟そろって表彰台に上りたい」と意気込みを語った。




















