白老町は、4月24日にオープンするアイヌ文化復興拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)の「開設100日前イベントinしらおい」を13日、町コミュニティーセンターで開いた。北海道を拠点に活動する俳優の森崎博之さんと戸田安彦町長らによるトークショーや、町観光大使・石原可奈子さん(39)のピアノとアイヌ伝統楽器ムックリ(口琴)のコラボ演奏といったプログラムをステージで展開し、ウポポイ開業に向けた機運を盛り上げた。
13日は開設102日前だが、催しに参加しやすいよう開催を祝日のこの日に設定。町内外から約700人が集まった。イベントは、ウポポイの管理運営に当たる公益財団法人アイヌ民族文化財団(本部札幌)職員の川上さやかさんによるムックリ演奏で幕開け。戸田町長が主催者あいさつで「皆さまと一緒に開業の4月24日に向けて進んでいきたい。ウポポイの応援団になってPRしていただきたい」と呼び掛けた後、「102日前」を表示するカウントダウンボードを披露する除幕式に臨んだ。
続いて、同町萩野で高校卒業まで暮らしたピアニスト石原さんがオリジナル曲を含め3曲を演奏したほか、白老アイヌ協会の中村幸子さんが奏でるムックリとのコラボ演奏でウポポイのキャンペーンソング「イランカラプテ~君に逢えてよかった」などを披露した。
この後、上川管内東川町出身で演劇ユニット「TEAM NACS」のリーダーを務める森崎さん、平取町二風谷出身でアイヌ文化を発信する大学生関根摩耶さん(20)、石原さん、戸田町長の4人によるトークショーを行い、アイヌ文化への思いやウポポイへの期待を語り合った。
アイヌ文化について森崎さんは「先人が自然との共生で育んだ文化を学び、次代に引き継ぐことが大切」とし、関根さんは「(ウポポイは)アイヌ自身が主体的に運営する施設であり、アイヌ語や文化が尊重される社会づくりにつながれば」と述べた。石原さんも「ウポポイでアイヌ文化を体験し、もっと知りたくなるような場になってほしい」と期待し、戸田町長は「白老から世界にアイヌ文化を発信したい」と力を込めた。
会場のロビーでは、来場者がウポポイPRの公式キャラクター「トゥレッポん」の着ぐるみと一緒に写真を撮ったり、アイヌ民族衣装の着衣体験を楽しんだりする光景が広がった。



















