苫小牧市科学センターは15日、開館50周年の節目を迎えた。半世紀、科学や宇宙の魅力を伝え、市民に親しまれてきた施設。松本誠館長は「科学技術の進化は、先人が子どもの頃に抱いた科学への興味、関心が原動力になっている」と話し、今後も子どもたちへの情報発信や学習の場となる体験、実験教室などを展開していく考えだ。
同センターは1970年1月15日、青少年の科学的知識の普及と郷土文化の向上を目的に、科学、生物、考古など、多様な分野の資料を展示する市青少年センターとして開館。85年11月、市博物館(現市美術博物館)の開設に伴い、科学部門を充実させ「市科学センター」と改称した。99年12月には、世界で唯一の宇宙ステーション「ミール」(予備機)を配置するミール展示館を施設東側に増設した。
施設内の展示資料には、1階に北海道警察で使用していた防災・救急ヘリコプター「はまなす」や子ども用自動車「ダットサンベビー」の実機、2階にプラネタリウム室、「真空実験装置」やスペースシャトルの模型などがある。施設の外壁には、週刊新潮の表紙絵を創刊号から25年間担当した画家谷内六郎(21~81年)の原画「芽の出る音」を基に制作されたモザイク画を展示している。
開館当初から市内の小学生を対象に「科学センター学習」を実施し、ミールの役割や宇宙に関する基礎知識を伝えている。ほかに、工作教室、科学教室、星空観望会、プラネタリウム投影などをしている。また、ミール展示館には市外から訪れる見学者も多いことから観光資源としての発信にも努めている。
50周年の記念事業として、昨年6月に先端科学技術のAI(人工知能)の知識を深める「サイエンスカフェ」、10月には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機について学ぶ記念講演を実施した。
松本館長は「今後はロボットを使ったプログラミング体験教室など時代に合った事業を進め、幅広い世代の市民が科学を楽しく学ぶきっかけを提供していきたい」と話している。
















