鈴木直道知事は16日の定例会見で、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件で、東京地検特捜部が贈賄罪で札幌市の観光会社「加森観光」の加森公人代表取締役会長(76)=札幌市=を14日に在宅起訴したことについて「長年にわたり本道の観光をけん引されてきた方。非常に残念に思う。今後の推移を注視していきたい」と心境を述べた。
特捜部は14日、中国企業「500ドットコム」側から、350万円相当の利益供与を受けたとする収賄容疑で、衆院議員の秋元司容疑者(48)=自民党離党=を再逮捕。また、秋元容疑者が「500」社側から現金300万円を受け取り、後志管内留寿都村への家族旅行費約70万円の供与を受けたとして収賄罪で起訴。旅費の一部を負担したとして贈賄罪で加森被告を在宅起訴している。
鈴木知事は2021年7月までの国への区域認定申請は見送ったが、IR誘致については再び「挑戦したい」との姿勢を表明している。優先候補地の苫小牧市植苗地区のほか、留寿都村も釧路市とともに誘致に名乗りを上げていたが、知事は「昨年の候補地検討の際に苫小牧を優先候補地にした。留寿都は交通アクセスや事業者の関心度などの面で、課題があると整理されている。こうした課題が解決されない限り、難しいと考えている」と述べ、今回の事件とは関係なく留寿都村は候補地から外れていることを改めて示した。
また、今回の汚職事件で、留寿都村で風評被害も懸念されるのでは―との質問に対して、知事は「北海道、留寿都という名前が今回、IRの事件報道で繰り返し流されている」と指摘。「村長や村議会議長、地域の方々から心配の声がある状況。この点については、そういう思いを皆さん持ってらっしゃると私も受け止めている」と語った。
















