苫小牧市中学生主張発表大会⑧ 努力賞 「『娯楽』でつながる世界」―開成中2年 山口 駆流君

苫小牧市中学生主張発表大会⑧ 努力賞 「『娯楽』でつながる世界」―開成中2年 山口 駆流君

 「娯楽」、難しい言葉ですが、皆さんは何を思い浮かべますか。大人であればパチンコやカジノと答える人もいるかもしれません。僕はアニメや本、ゲームなどを思い浮かべました。「娯楽」の本来の意味が気になったので、辞典で調べて見ました。旺文社の「標準国語辞典」や小学館の「新選国語辞典」などでは「心をなぐさめ、楽しむこと」と書いていました。どの辞書も内容はほとんど同じでした。「心をなぐさめ、楽しむこと」が「娯楽」の意味であれば、とても多くのものが「娯楽」の種類に含まれることになります。僕は本当の意味を知り、「娯楽」はこれでなければならないというような決まりはなく、その人が楽しいと思えたらそれが娯楽になるのだということがわかりました。

 僕は数ある娯楽の中で最初に思い浮かんだアニメに注目しました。なぜアニメが初めに思い浮かんだかというと誰でも楽しむことができ、幅広い年齢層から支持されているからです。そして、アニメはその話題についての仲間ができ、交流が広がるといった「コミュニケーション」をとるきっかけにもなります。現在では「サブカルチャー」として日本の文化の一つとなっています。文化庁の取り組みやオリンピックへの準備からも国として日本の文化を世界に発信していこうという流れがあります。

 コミュニケーションをとることができることは僕も体験したことがあります。他学年のあまり交流のなかった人と偶然見ているアニメが同じだということがわかってから、そのことを話題にして自然と仲良くなり、よい関係がとれるようになりました。

 周りの人と良い関係を築くことができる、というのは、日本の話だけではありません。他国の人が日本に来る理由の一つとして「日本のアニメが好きだ」といって来日している人も多いのです。そしてコミュニケーションを広げているという話もあります。日本のアニメを翻訳したり声の吹き替えを行ったりしてくださる方々がいるからこそ現在のような外国の人とコミュニケーションをとることができることも忘れてはいけないなと思います。

 しかし、僕が思い浮かべた「娯楽」、アニメや本、ゲームを好きだというとよく周りの人から偏見の目で見られることが多いことも事実です。囲碁や将棋などは「教養」として認められていてもアニメや本、ゲームに対しては、異なった反応をされるのです。

 例えば、「オタクみたいで気持ち悪い」「頭悪くなりそう」などです。しかし、オタクだからといって悪いわけでもないし、気持ち悪いと思うのはただその人が思っているだけです。アニメを見ている人は頭が悪い、それこそ偏見です。世間が言う「頭がよい」人だってアニメを見ている人はいます。好きなものから知識を増やしていき、好きだからこそ深く調べたり考えたりすることができます。だから僕は悪い面ではなく、もっとよい面を見てほしいのです。日本の「娯楽」特に「アニメ」は他者と良い関係を築き、人と人とがどんどんつながっていくことができるのです。

 アニメだと興味のない人にはわかりにくいかもしれません。しかし、音楽に例えるとよくわかります。ここにいる皆さんやその友達にはきっと音楽が好きな人がいると思います。音楽といっても歌やBGMなどの曲などに分かれています。歌というだけでそれこそアニソンや昔ながらの名曲など様々ですが、最近はK―POPもはやっています。外国の曲や歌手を好きになり、その国のことも好きになっていくという体験は実際にしたり聞いたりしたことがあると思います。「アニメ」も同じです。

 日本の文化としての「アニメ」も「娯楽」の一部です。偏見を持たずに付き合っていくことで誰とでも必ず良い関係をつくっていくことができます。僕はそれを信じてこれからも「娯楽」を楽しみ周りの人にもその良さを広めていきます。

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